2012年12月3日月曜日

帰国しました

初インドより帰ってきました。

感想は?

「また、行く」です

前回のアイルランドでもそうでしたが、まだ消化不良って感じです。

驚いたのは想像以上に緑が多かった事

砂漠と行っても緑がありました。(砂漠だけど)
それも初めて目にする樹木たちが多い。


一番感じたのは刺のある植物が多い事です。
この事はそれだけ多くの草食動物が棲んでいるということの証でもあります。

とても痛くて触れませんでした

その他、ジャガイモやトマトなどインド原産でない野菜だってたくさん作られています。
世界は私が思う以上にグルーバル化しているんだと植物を見ながらしみじみ・・・。

そしてもちろん、動物がたくさん

猿、牛(当然)、ラクダ、水牛、ヤギ、ブタ、犬、リス、孔雀、インコ、初めて見る鳥さんたち

それらが全て、とても穏やかな顔をしてのんびり暮らしています。
よくもここまで無防備になれるものだと感心するくらいのんびり。
ラクダデコレーション大会

牛はもちろん、ラクダだって犬だって3cm横を通っても全く異に介さず寝たまま。
車やバイクがギリギリ通っても気にしません。

集まって来たラクダ達


これは何世代も人間に嫌な事をされずに生きてきたDNAの賜物でしょう・・・
彼らは自分に危害を加えない。

牛と同じくらい犬もたくさんいました。
牛はインド人にとって聖なる動物。
犬は?私の観察結果ではインド人にとっては日本人がみる「スズメ」と同じ感覚なのでは?




私たちはスズメをみても「スズメか」とおもい特にエサを与える訳でもなく、かといっていじめる訳でもない。
気がむけば、エサをあげることがある。

インド人の犬に体する態度も同じ。
犬は飼われているのではなくそこにいる動物。
元々暮らしている生活の一部なのでしょうね。

そしてインド最大の魅力はやはり人だと思うのですが、彼らは基本とても端正な顔の人が多い。
なので黙っているとちょっと怖い顔にもみえる。
でも、こちらが笑顔で近づくと、これまたものすごく人懐っこい笑顔で返してくれます。

そしてナマステと言いながら手を会わせれば、反射的に相手もナマステ〜と言ってしまうのです。


小さな村をウロウロしていたとき、みんな反射的に「100ルピー」「100ルピーちょーだい」と言いかけるのですが、例によってニコニコ笑顔&ナマステ攻撃をするとトタンに笑顔になりナマステ〜といってお金を無心していた事はすっかり忘れる様子・・・
そうなればいくら写真をとってもお金を要求されることはありません。
逆に握手を求められ、つたない英語で自己紹介してくれます。

まあ、普通に考えれば外国人が家の前に現れて、突然写真を撮り始めたら、自分だって嫌ですよね。

いきなり初対面の人に心からの笑顔ってやってみると難しいです。
でも、それが上手くいくと相手も満面の笑みで返してくれる。

相手に何かを望むより、自分から始める。
とても気持がよいです。



砂漠の夜明け

滞在したテント
テント内部

今回撮った写真は900枚ほど。
毎回、海外に行くと500枚以上はとるのですが、良い写真って少ないですね・・・

2012年11月18日日曜日

留守にします

11月19日から26日まで留守にします。

・・・インドにいってきます。
理由は・・・誘われたので。


実は私、大学の卒論でインド(歴史)について書いたのですがインドには足を踏み入れた事はありません。
(近代史ということもあって文献等は英語だったのもありますが←言い訳)


なので一度は訪れてみたい国だったのですが今までチャンスがありませんでした。



訪れる場所はラジャスタン州 プシュカル
年に一度、11月の満月の最終週に砂漠でラクダフェアーというお祭りが行われます。
何万頭というラクダが集結するようです。
そのラクダフェアーのスケッチにいく絵描きツアーに人が足りないという事でお誘いがありました。

これは09年に誘われた中国スケッチ旅行 


泊まるのは砂漠の中に立てられたテント!
とはいっても外国人向けなので電気、水道は完備のとのこと・・・・

またプシュカルはヒンドゥー教の三大神の一神、ブラフマーの聖地だそうです。
詳しくは知らないのですがブラフマーは仏教では梵天さまですよね。


行くのは私を含めて8人ですが、私以外の人たちの目的は絵を描く事。
私は毎日別行動で一人でうろうろできます。

ブラフマーの聖地でテントに泊まり、ラクダに会い、満月を望む。
なんかとても素敵じゃありませんか?

楽しみです



同じく上海 パーゴラの梁が竹です
砂漠でメールができるのかいってみないとわかりませんが、(アイルランドではWi Fiがあまり使えませんでした)一応チェックはします。

この期間には返信に遅れが出るかもしれませんがよろしくお願いいたします










2012年11月14日水曜日

庭の価値???

もう10年はお付き合いしている岡崎市のT様。
最初は私が作らせて頂いたお庭ではありません。

家を新築した際にちょこっと木を植えてもらい、そこからご主人の園芸熱が一気に加速。
ありとあらゆる気に入った植物を植えた結果、困った状態に・・・
いわゆる統一感のない庭になってしまっていました。

どうやってお知り合いになったか記憶が無いのですが、そこからここに合う植物と合わない植物を選び直し、要らないと判断された植物達は数件のお宅にお嫁入りさせてこれからという時に決まったT様の海外赴任でした



帰って来た時に家が森になっているようにと、立つ前にまた樹木を追加し(勇気ある決断ですよね)留守の間は管理もさせて頂きました。

そして3年の後、帰国されたのがもう4.5年になるでしょうか・・・

帰国後は手入れをせず過ぎた結果、ご夫婦の希望通り「森」になりました。
でも、これでは茂りすぎて南向きなのに日陰の庭です。
どんどん下草や芝生が枯れていきます


家がみえません・・・




久々に手入れに入らせて頂きました。
といっても背を小さくするのではなく、要らない枝を抜いていきます。
こういった手入れをした方が木の成長もゆっくりになり良い結果になっていきます。





奥様がジャングルだった庭に日が入るようになったとのお言葉


T様がいわれたとても印象に残っている言葉があります。

外構は家の総額の3割ほどの金額で、植栽はまたその中の3割ほどの金額だけど、外観の価値は等価ですね。
そう考えるとみんなもっと植栽に力をいれたほうが良いのに・・・・
家の価値が上がって見えるよね。


2012年11月4日日曜日

冬支度

いきなり寒くなってしまいました・・・
家の中でぶるぶるふるえています。


今日、給油をしにいったら灯油の前には車の列ができていました。
私もそろそろ買わないといけないかしらと考えながら給油を済ませ、家に戻りました。


そして、気がつきました。(毎年何かしら忘れています。ちなみに去年はコタツがある事を忘れて寒いよ〜寒いよ〜と過ごしていて思い出しました)


障子を入れてなかった!

そう家は昔ながら?のものが多いので夏は障子紙をはずして千本格子になっている戸にまだ障子紙を挟んでありませんでした。

わずか一枚の和紙ですが順番にいれていくと、どんどんすきま風が収まり部屋の冷気が減っていきます。
あ〜暖かい。
毎回のことですが昔の人の知恵ってすごいですね。

我が家では寒くなってくると、まず畳の上に敷いてあった網代の敷物を丸めます。来年の夏までお休みです。
その畳の上に夏は眠っていたギャッベを敷き、台所にはながーいキリムを敷きます。

そして、夏はあんなに憎んでいた太陽の位置がさがり部屋に光が入るようになると、恋しい日の光を室内にいれるべく麻の暖簾とすだれを外します。

その次に千本格子に障子紙を挟み冬支度はストーブと暖炉を残すのみになるのです。

障子紙作業完了 その奥の部屋にも画像のテーブルの片割れがいます


これらの一連の作業はまず重い重いテーブルを2枚動かす事から始まります。
そして、またギャッベの重い事。わずか2帖ほどの大きさなのですがずっしりと重い。
いつまでできるのかな?と考えながら作業をしています。
毎回思うほど、面倒で大変なのですが「ああ、冬がくるな」と一連の作業をしながら季節を感じられる瞬間でもあります。

そして、冬が去っていくとこの逆の順序で家を涼しくしていくのです。

季節ごとの私の仕事の一つです。







2012年10月20日土曜日

秋の一日

朝、仕事に出る前に北の庭で色づいたカラスウリに遭遇

今年はみんな小粒


その隣ではザクロの口がパックリ

前日はしっかり閉じていたのに・・・



仕事先では例年なら10月10日あたりにあの香りを放つキンモクセイが咲き始めていました

キンモクセイの開花が遅れたのは開花が日照ではなくて気温に左右されている事がわかります


そして、モミジには巣立った後の鳥の巣



剪定の葉先からこぼれる秋の太陽
この季節に出会うジョロウグモや、メジロやヒヨもこの庭にはたくさんいます
何年も前に奈良に転勤になり、今年からアメリカに転勤されたK様邸
戻られた時に気持ちよく感じてもらう為に庭守り?しております。


コナラ,アラカシどちらもドングリが出来ますが大きさが違います



そして夜はふと思い立って、和蠟燭・・・・

和蠟燭を作る過程で出来る空気の層によって独特のゆらぎが生じます

なんだかゆったりとした一日でした

2012年10月16日火曜日

秋の野草

急に朝晩冷えてきました。

春もそうでしたけど、気持ちのよい時が減って来ている様な感じがします・・・

それでも、秋の野草達は季節を感じ美しい花を咲かせています。

アザミ好きです 種を庭にまいたけど芽がでず・・・

金平糖みたいで可愛いので、花を摘んで玄関の水鉢に飾っていたら種が落ち、毎年我が家でも咲いてくれます

ススキに見えるけどススキじゃありません 葉の出方が違います


ピンク系の花は苦手なのですが、秋の澄んだ空気にはとても似合います

2012年10月9日火曜日

食べる

たまに「自然食品」のスーパーに行きます。
わざわざ行くということはなく、近くで仕事をした時に寄る感じです。

私は美味しいものが大好きですが、特に自然食品にはこだわっていません。
ただ、美味しいものは新鮮で添加物が入っていない場合が多いのですよね。

生食でもとっても美味しいS様邸のブラックベリー 子供を分けてもらいました

でも自然食品の店に入る時にはいつも「違和感」を感じます。

だって、自然食品のお店には生野菜は売っていますが、お肉は冷凍。
新鮮な魚もありません・・・。

しかし、インスタントラーメンは売っている・・・
私の中ではインスタントラーメンやレトルト食品は自然ではない様な気がするのですけど?

あと、大豆を使った肉もどきのベジタリアン用食品の数々。

そもそも私はベジタリアンとかマクロビオティックがよくわかりません。
もちろん宗教的な意味合いから食べ物に規制があるのはわかるのですが、肉はだめで野菜は良いという理由がよくわからないのです。

一人友人でベジタリアンがいますが、以前理由を教えてもらって納得した記憶があります。・・・が例によって理由は既に忘れました。
ベジタリアンとかって本人が理由を言ってくれれば良いのですが、個人的なことなので理由を聞きづらいですよね。



私は肉、魚より野菜が大好きです。
でもそれはただ、私にとっては野菜が美味しいと感じるからなのですが、お肉が美味しいと感じる人が、我慢!我慢!でも食べたいから肉っぽく変えた?大豆食品をたべるってなんか違和感が拭えません・・・・

自分が美味しいと感じる食べ物を食べた方が心や体にストレスが無い様な気がするのですが?(量は問題ですけど)

個人的には精進料理は大好きですけれど、肉は殺生するからだめ、植物はよしというのも不思議です。

植物だって生きています。
『たねの不思議』という本を読みましたが、この本を読んでいると種が「生きている」ことを実感します。

山椒の種 


下手したら動く事の出来る動物より植物は高度かも?なんて気もしています。




まあ人それぞれの考え方があるので自由ですが、私に出来る事は出された食事は「感謝して残さず頂く」ということだと思っています。

でも、ヨーロッパにいってそれを実践すると胃が壊れます・・・。


2012年9月27日木曜日

ぶどう

ブドウが届きました



送ってくださったのはA様
去年に続き送ってくださいました。

緑色がカッタクルガン、黒いのがハイベリー、紅色がマニキュアフィンガーだそうです
嬉しいのは全部皮ごと食べられる品種という事。

そう、私ブドウ好きなのですが、皮をむくのが面倒で・・・・
皮を剥かないといけないのは自分でも買いません。


なんとものぐさな!と言われそうですが、手がべたべたするのが苦手なのです。
料理中に手が汚れるのは気になりませんが、食卓で手が汚れるのはどうも・・・

それに皮ごと食べると皮が口の中でぱりっと割れる食感が好きです
なので、リンゴもヨーロッパで売っている小さいリンゴを皮ごとぱりっと食べるのが好きです。




2012年9月23日日曜日

もしかしたら・・・

最近、お問い合わせの返信用メールアドレスが携帯電話の方が多く見えます。
基本的にお問い合わせには頂いた次の日に返信しております。

京都北山 西尾さんのお花


このところ立て続けに何人か返信しても返事がないことがありました。

以前はアドレスが間違っていて戻って来たりする事があり、どうにかして連絡したりしていたのですが、この頃は戻ってくる事も無いので安心?しておりました。

何か事情があったりしてお返事がないのだなと思っておりましたが、先日引っかかる事がありました。

お取引先の方がHPをみてとても気に入ってくださりリフォームしたいと言ってくださりました。
HPにメール入れてくださいねとお願いして、そのアドレスにすぐ返信。
アドレスは携帯電話のものでした。
しかし、連絡がいっこうにありません。

????おかしい・・・
以前にもあったなこんな事・・・

もしかしてと、その後そのお取り引き先に行った時に確認したらやっぱり当たりでした。

岡崎市S様庭にて 自宅の花を摘むMちゃん


携帯電話のメールアドレスって気づかずに迷惑メールに判断される事が多いようです。

私のメールは迷惑メールと判断され、私の元へ戻ってくる事も無くひっそりとゴミ箱に入ってしまったみたいです。

そう、考えてみると返事がないのは返信先が携帯アドレスの場合です。


何度も返信するとなんか催促しているみたいなので、返信は一度としています。

もしかしてお問い合わせメールしても返事がなかった方。
感じ悪いと思わずにPCのアドレスから送ってみてください。

返信は必ずしていますので・・・・










2012年9月20日木曜日

世界認識?

『動物と人間の世界認識』という本を読みました
同じ場所を動物や昆虫、人間が見ていても同じようには見えない(脳の構造的に)というような認識の違いについて書かれた本なのですがとても面白かった。


最初はほお〜こんな風に彼らには見えているんだと感心して読んでいましたが、考えてしまいました。
別の事。



猫が見ている世界とモンシロチョウが見ている世界は違い、人間はまた違います。
でも猫たちは猫の世界では共通の世界を見ていると思うのですが、人間は同じ人間という種でも見ている世界が違う場合が多いなあ・・・

こんなに見ている世界が色々あるのは人間だけではないか?

私は子供の時から変わっていると言われる事が多く、自分ではどこがどう変わっているのか全くわかりません。
何が?と聞いても明確な答えが帰ってきた試しがありません。



変わっているというのは、自分と見ている世界が違うという事ですよね。

誰でも幸せに暮らしたいと思っているはずです。
でもその幸せの形は人それぞれ違うと思います。

庭でも、季節の花が一杯咲いている庭が好きなひとや、禅寺の庭が好きなひと。
それぞれ間違っていません。
求めている世界が違うだけです。

私は子供の頃から生き物が好きです。
人間だけでなく色々な生き物が住む庭。
植物と、動物、昆虫たち。
色々な生き物によって成り立っている庭が好きです。



そしてそのような庭をじっくり作っていきたい。
仕事を広げ、たくさんの人を使って次々と庭をつくり有名になるのも良いでしょう。
それはその人の世界観です。
でも私は庭を通して同じ世界を見ている人たちと出会う事を楽しみながら丁寧な仕事をしていきたい。

コンビニとかに、どこそこ料理長監修とかいうお弁当やスィーツが売っていますが、あれはまさに世界観の違う人だといつも思います。
そりゃお金はたくさん入るかもしれないけど、自分のプロとしてのプライドは無いのか?仕事の充実より、お金を選んだんだな〜としみじみ。







もちろん地道に仕事をしていれば出来る仕事の量が決まってきます。
仕事の遅い私を快く(?)待ってくださっているお客様、その人たちの広い心あっての私の世界観ですが・・・・










2012年9月11日火曜日

GENIUS LOCIということ

私の屋号「GENIUS LOCI」
意味は何ですか?と聞かれます。
上手く即答できません・・・・



ところで終わった事なので書きますが、6月に京都で展覧会がありました。
「出会いのシミ展〜ある男の出会いから〜」という展覧会がART FORUM JARFOで開催されました。

簡単に言えば井田照一と交流があったアーティストが関わりや出会いを作品にするという企画でした
恐縮ですが私も参加させて頂きました。
しかし、井田さん関係以外に人には誰にも言わず、私の中ではひっそりと終わりました。

まあ、私が参加した事はさておき作品以外にも参加者全員が井田さんとの関わりについて文章も展示されました。


その中でTさんが書いた井田さんのとても印象的な言葉があります。

引用させてもらいます

「物がそこにあるのは空気の存在によるので物の周りの空気が描けたら物は自ずとそこに描けてるものです。 ものを描こうとするのではなくそこにある空気を見つめて描く事 (中略) 一日で見える人もあれば一生見えない人もいる・・・・」




良い絵、作品とは上手にリンゴが描けているという事ではなくその空気が感じられる事です。
非常に僭越ですが、私の「GENIUS LOCI」のコンセプトと同じ事ではないでしょうか。

その場の空気を感じ、感じた空気を形にしていく・・・・
私はそこで感じた空気(spirits)の濃度を上げる事が目標なのですけれど・・・。
それは建築、まわりの環境、そしてそこに住まう人たちの雰囲気を総合的に形にするでしょうか。

雨が落ちてきて水玉が美しかったのでぱちり


さて、今工事中のラッシーくんち。
GENIUS LOCIとなってくれるでしょうか。

お風呂場からアヒルさんを連れてきて・・・お子ちゃまと水遊び



2012年8月23日木曜日

蜂と蚊

仕事をしていると蜂に良く出会います

大抵の人は蜂を見ると目くじらを立てて駆除しようとしたり、ぎゃーっと逃げたり・・・
スズメバチなどは好戦的なので何もしなくても向かってくる事がありますが(特にこれからの季節)他のクマバチはもちろん、ミツバチでもアシナガバチでもこちらが巣を偶然さわったり、何か相手の嫌がる事をしない限り襲ってくる事はありません。

クマバチのオスなどは針さえ無いそうです
クマバチはハナバチとも言われるようにとても温厚で蜜がお好きな様子。

じっと観察していると一生懸命蜜を採取している姿はお尻がぷっくりして「クマのプーさん」に出てくる蜂だな〜としみじみ可愛い。


ミツバチだって我が家の蓮の花びらの中で「こんなに蜜がいっぱい」ってな様子で転がらんばかりに蜜を集めている姿も愛らしい。

アシナガバチはさすがに姿は可愛らしくも愛らしくもない様な気がしますが、それでも真夏の暑い時期に一生懸命幹の樹液を集めたりしているのをみると頑張って働いているな〜と感心します。

もちろん仕事柄、何度も蜂には刺されていますが、全て自分が気づかずうっかり蜂を怒らせてしまった結果です。

そんなに気になりません。

しかし、蚊は別。
彼らは私が何もしなくても「やった〜御馳走見っけ」と襲ってきます・・・・
長袖、長ズボンでもわずかに肌が出ていればそこをめがけ、ひどい時には服の上からでも容赦ありません。

蜂を見ても「ふ〜ん」という感じの私ですが、蚊の「ぷ〜〜ん」という羽音が聞こえたり、姿を目撃すると冗談無しに寒気がします。

蚊には非常に好かれる私。

以前から考えている事なのですが、私にとっては痛みで死ぬより、痒くて死ぬ方が辛いと思います。
痛いと哀しくなりますが、痒いと腹が立ってきます・・・
(あと、寒いと哀しいけど、暑いと腹が立ちます。哀しい感情の方がしっくりきます。皆さんどうですか??)

夏はよく我が家は蚊が多くて、どうしたら良いですか?とよく聞かれます。
はっきり言って蚊はどこでも多いです
そして彼らはしつこい。(蚊は脳みそがほとんどないので何も考えずにしつこく襲ってくるとNHKラジオの夏休み子供科学相談で教えてくれました 納得)

やっぱり蚊には「蚊取り線香」
玄関前に鎮座 同じものを3個は色々な場所に置いてあります


蚊よけのハーブとかキャンドルとかありますが、こんなに蚊を恐れている私の経験から言って蚊には「蚊取り線香」


蚊取りに虫除けスプレー。
夏の心の友。

仕事用にも同じデザインを持ち歩いています
また別の時にお話ししたいのですがA様邸に作ったコンポスト作業中


蚊取り線香が一番効きますが、火をつけた最初は煙が周りに漂っていないので虫除けで体を守る。
虫除けの効力が弱くなる頃には蚊取りの煙が私を守ってくれます。

夏って全然好きじゃない
暑いし、蚊は出るし、仕事の効率も下がる・・・
でも、好きじゃない夏があるから秋が嬉しいのですよね。

我が家でもツクツクボウシが鳴き出しました。
少しづつ秋は近づいています

今日は処暑。
「暑さが収まるころ」 のはずです













2012年8月14日火曜日

直して使う

私をご存知の人やブログを読んで下さっている方はご存知だと思いますが、私は好きなものとそうでないものがはっきりしています
流行とかではなく自分が好きかどうか。
気に入ったものは何年でも大切に使ったり着たりしています。

夏といえば日傘。
UVカット何%とか晴雨兼用とか色々出ていますが、日傘に関しては見た目の美しさを重要視している私です。

雨では使えない繊細なレース。
イメージは明治、大正の品の良い女性がさっと持つ様な・・・・


何年も前に解体されるお宅から持ってきた日傘が2本ありました

既に持ち手は直っています オリジナルは持ち手も繊細だったのですが、それは諦めます

どちらもかなりの年代物でした
黒いレースは色褪せてきていますが、傘も小さくとても上品。
気に入って使っていました。



もう1本は生地が絹で、古くなり既に穴が・・・
淡いピンクの絹の日傘、どんな人が持っていたのでしょう?
持ち手や柄の作りが繊細で美しいので使えずともずっと持っていました。



愛用していた黒の日傘、車のドアに挟んで持ち手がポキン・・・・
自分の大雑把さを悔やんでも後の祭り・・・

何とか使いたいと考えていたら、思い出しました
昔ながらの「洋傘の天野」さん
「傘とレインコート」と看板に書いてあり、信号待ちの時に気になっていたお店です

お盆休みでやっと時間が取れたので2本を持っていってみました。

すすっと見事な職人技で取っ手を取り替えてくれました
傘が貴重品だった時代を感じました

昔ながらの店内で、PCでテレビを・・・



絹の日傘も気に入った布地を持ってくれば直してくれるとの事。

市内には他にもささっと鼻緒をすげ替えてくれる下駄屋さんもあり、やはり古い下駄などを直してもらっています。
昔が残る良い街に住んでいるなと、とても幸せな気持ちになりました。




さて、どんな生地を持って行こうかしら









2012年8月12日日曜日

London olympics を見て思う事

オリンピック、見ていますか?

私は見ているというほど見ていないのですが、(夜はいつも通り寝ているので)今までのオリンピックの中では一番感動しています。

それはメダルを取るとかではなく、選手のモチベーションやその精神に感動しています。
それこそ世界で何番かという戦いをしている選手なので肉体的に優れているのはもちろんですが、ものすごい努力をしているはずです。

その選手達、競技後のインタビューでは「周りに支えられた」「皆さんのおかげです」と言います。
確かに周りの支えがなければ続けられないと思います。
でも、周りはその選手の人並みならぬ努力や前向きな姿勢に感銘してサポートしているのですよね。


それなのに決して自分が頑張ったからだととはいいません。
謙虚で、心が大きい。
アイルランドの一番の名所モハーの断崖

オリンピックは4年に一度きり。
4年に一度の目標に向かい続け集中し、向上しようとするその精神力の強さと意志の強さ。

個人的に自分との戦いで結果が出る競技が好きで、相手と対戦し勝つという競技はあまり興味は無かったのですが(他者と戦う事が苦手なのです)、今回じっくり見ていて思いました。
結局あのくらいのレベルになれば水泳だろうがレスリングだろうが、最終的には自分を信じる精神力の強さが大事なんだと・・・・

アイルランドで見つけた海藻


その強さに畏怖の念を抱きます。

私もそんな広く大きく、強く、そしておおらかな心が欲しいなぁとオリンピックを観戦しながら思っています。






2012年7月30日月曜日

美味しいワイン

半年ぶりに美容院に行ってきました
私はロングヘアーなのですが理由は美容院に行く回数が少なくても良いからです

現在行っているのはHPにも載せさせて頂いている静岡県湖西市のアールジーネさん
庭の様子のチェックもありますが、やはり腕が良いし、そうは見えないのに(すみません。がっついていないという意味です)仕事に対して常に研究熱心です。



私はゆるいくせ毛でふわふわした毛が顔にかかるとかゆいのでストレートパーマをかけています。
何しろロングなので6時間くらいはかかってしまいます
その長い間のオーナーのTさんとのお話が楽しい。

趣味人ですし、美味しいものが好きでワイン好きのTさん。
なので食べ物やアルコールの話で盛り上がります

彼に教えてもらった美味しい食材の数々・・・・(がんも美味しい)

先日はまたワインの話で盛り上がり、iPad(私のではありません)で彼の購入している美味しいワインショップの商品達を見ていたら、

「自然の味わいのワインを作りたい 可能な限り人間の介入の無いワインを作りたい」
「全てを自然のままに、その土地,環境だからこそ出来る唯一の味わいを」

良い言葉だと思いませんか?
私の目指す庭作りにも共通する目標です。

なんでもとても古い品種のブドウを使い、コルクも使用せず松脂のろうで固めてあるそうです

その上、最後に美味しく飲むコツとして

「果物の日か、花の日に飲んでください」

?????

これは?と聞くとおもむろに本を出してきたTさん

「種まきカレンダー」




農作物を作るのに太陽だけでなく、月や惑星などの天体の動きを観察して今日はどの作業が適しているかを示したカレンダーです。

 彼は今日が何の日かだけ見てワインを飲んでいい日かチェックしているそうです。

ワインはブドウから出来、天体のエネルギーを受ける「生きた飲み物」なので飲んで良い日と悪い日があるそう・・・・・

私自身はちょっと偏りがあるように感じ、完全に受け入れられる様な気はしませんが知識の一つとして読むには面白いかも・・・・・


私にとってはすごく高いワイン
もったいなくて飲めないかも・・・・・

アルス ヘリピンス という名前です









2012年7月24日火曜日

夏の仕事着

数年がかりで計画(?)していた庭づくりがはじまりました
現場はHPにも載せさせて頂いている岡崎市S様邸のお隣の家。
欧州建材さんのご両親の家です。(らっしーくんの家)

なんで数年がかりかというとご両親のお宅の住宅リフォームからはじまり、その別の隣地に欧州建材さんご自身のお自宅を造るという事から住宅関係が終わってからの庭工事なので年数がかかってしまいました。

話は変わりますが、夏の仕事着は本当にぴったりのものを探すのが大変です。
寒い時期なら重ね着をすれば良いのですが、夏場はなるべく少ない枚数が快適です。


女性の造園業の人がたまに男の人と変わらない格好で顔をじっくりみないと男だと思う姿で作業をしている姿を見かけますが、私は嫌です。(周りにはおっさんと呼ばれる私ですが・・・・)
チャラチャラした服を着るのはゴメンですが自分が着ていて気分が良く、しかも快適な服装で仕事をしたいのです。
譲れないのはしゃがんだ時にお尻が出ない事。

中々良いデザインが見つからなかった去年、偶然見つけた手芸の本に理想的なデザイン発見。
早速本を購入しましたが、なにせ学校の授業でもっとも苦手だったのが裁縫の私。


本と共にダブルガーゼの生地をもってらっしーくん家に持って行きました。
そう、欧州建材母Mさんは大の裁縫上手なのです


ささっと縫ってくださいました!
ガーゼも良いけど、夏はやっぱり「麻」でしょう!とイタリアンリネン、アイリッシュリネン、ベルギーリネンと3種類買い込み、次を思ったら、彼女の中の裁縫熱がどこかに飛んでいき洋服に変わらないまま一年が経ってしまいました。




実は庭のリフォームも本当はもっと早い時期には工事に入れるようになったのですが、私の他の工事の関係で遅くなりっぱなしでした。
やっと工事に入れた次の日、ご褒美か?ベルギーリネンとアイリッシュリネンは洋服に変わっていました

もったなくて仕事に着れないような仕上がりです。

左2枚がダブルガーゼ,右がリネン


しかもこの2枚、一晩で出来上がっているのです。
間違いなく私なら一ヶ月たってもできてません・・・

小躍りしていたら、Mさんのお母様と嫁のNさんが起きてきて「いいじゃ〜ん」
と私より先に試着。


去年より袖を少し長くしてもらいました

いきなり仕事着にしてしまうか悩み中ですが、着るのがとても楽しみです
近くにこんな裁縫上手なMさんがいて私は幸せものです

2012年7月15日日曜日

庭の管理

庭の仕事を始めたころは作る仕事のみでした(当然ですけど)
今では徐々にその管理も任される事が増えてきました。

よく書いたり、言ったりする事ですが庭は引き渡した時がスタートです

もちろん、どのような庭にしていきたいかというコンセプトが無いままに庭をつくってしまえば、どんどん迷宮に入り込んでいきます(自分で庭をつくろうとトライした人たちが入り込みやすい場所ですが・・・・)

そう言った事は置いておいて、大雑把に言って私の場合5年後にこうなったら良いなという事をイメージして庭をつくらせて頂きます。

それにはやはり管理が大切です
昔ながらの仕立物の松のような管理という意味ではなく、理想はどこを切ったのかはわからないけれど、差し込む光が柔らかくなる手入れ。
木々の間から木漏れ日が下草に差し込むような状態にしてあげる・・・・
先日HPにアップさせて頂いたHさま邸の剪定前

何もしなくてもそうなれば理想ですが、なかなかそうはいきません。

剪定後 違いますよね?
中には作庭は面白いから好きだけど、管理はあんまり・・・という業者がいると聞きますが私には信じられません。

庭の成長の様子を観察しながら手入れをする
作っている時と同じように大切な時間です。

そんな事を目標に入らせて頂き喜んで頂ける事はもちろん嬉しいのですが、それぞれのお客様と定期的にお会いしてお話しする事もとても楽しい。

何年もお付き合いさせて頂いていると、ご家族のことはもちろん、皆さんそれぞれ違う職業なので、本当に色々な話題がのぼります。

私の知らない事を色々聞かせてもらえます
2005年に作らせて頂いたY様邸 当時の2匹は天国に逝ってしまいました
でも新しい2匹が走っています(右の犬フォルテはまだお子ちゃま でも既に50kg)

皆さま、楽しい時間をありがとうございます