2015年11月29日日曜日

『山芋』

基本、仕事は素手です。
ものすごく寒い時は指のない手袋をしますが、ほとんど素手です。

なので初めて私の仕事を見る方は大抵、素手なんですか???と聞かれます。


はい。手袋をすると指先の微妙な感覚がわからなくなるので素手です。

よって、私の手は昔は綺麗な手であったはずですが、今は完璧「でっこい山芋」状態です。
ネイルなんてありえません。

毎日仕事が終わると家に帰ってすぐ、石鹸で念入りに念入りに手を洗います。


その時の汚れた泡を見るのがとても好きです。
あ〜。気持ちいい〜。

「でっこい山芋」は洗いたての山芋になるのです。
今朝、今季初の火入れをしました。あったかいです。

2015年11月5日木曜日

器の大きさ

私はものすごく短気でした(過去形でありたいのですが)
今はそうでもないと思っていますが、周りの評価は…聞いてないのでわかりません。

なぜ、今は違うのか?(と言う前提でお願いします)
日々絶え間ない努力の結果 です。と言うのは半分嘘で半分本当です。
時期がずれましたがこの金木犀の花色が普通より濃い

昔の信条はケンカは売らないけど、売られたら買う。でした。
そしたら、一杯売られた気がして買いまくりました。
でも、買っても嬉しくないのです。


残るのは後味の悪さばかり。

私は一生懸命買わないようにする努力をはじめました。
するとあーら不思議。売られていると感じなくなるのですねぇ。


そうすれば、毎日平穏、気持ちの良い日がまっています。
相手と同じ土俵に立っていた頃の、私の器はお猪口くらいの大きさしかなく、しかも表面張力状態であったような気がします。

小さな器にいっぱいの液体では一滴追加されただけで溢れてしまいます。
大きな器に大概の量の液体であれば、一滴追加されても苦になりません。

先日お客様のお通夜に参列させていただきました。
その時の神父さま(違うかもしれませんが、教会形式でしたので)がされたお説教。
彼女は空を見上げ、花を慈しむという普段私たちが中々出来ないことを常にしておられました。というくだりがありました。

猫も花を愛でます?


私の職業は日々それに寄って成り立っているなぁ。
人間が宇宙を作っているのではないので、私達は天候に従うしかありません。
それを無視して,雨の中仕事をしたら仕事は終わりますが、美しい仕事にはなりません。
天候を確認し、気候に合った仕事をする。

植物は園芸店で勝手に可愛らしい姿にされて、売りに出されて「あら、可愛い〜」と買われ植えてみたらこんなに大きくなっちゃたんでいらないから切って処分してくださいと言われても黙ってそれに従うしかありません。

なんという理不尽。
でも文句は言いません。

常に植物と接していると自分の行く末をわかっているのかも?という感じがする時があります
できることなら、少しでもそうならない植物選び、庭づくりをしていきたいものです。



大きなうつわ。
これは年齢で得られるものではなく、日々の努力でしか一般人には得られないものではないかと自分が年を経るごとに実感する毎日です。
まだまだ、これからの私。精進精進。