2023年3月にDry Stone Walling Association of Japan という協会が正式に発足しました。
そもそもは2008年に現協会長と私がイギリスの試験を受けたことがきっかけでした。
イギリスに古い石積みを修復し、次世代に繋ぐ活動をしている団体があることはイギリス留学時から知ってはいました。
何かの時にその話になり、試験は実際の修復を兼ねた場所で開催していることが判明しました。
自分が積んだ石積みがイギリスに残るって素敵じゃない?という非常に安直な考えで渡英し受験しました。
(とは言っても日本人には試験に受からないから受けてはダメだとか色々やりとりはありました)
とは言っても5日間くらい朝8時半から4時まで羊や牛が見守る中で石を崩しては積み、崩しては積み練習を繰り返しました。
当日の試験は7時間かけて石を崩して積み直すという内容です。(4〜5m2 )
空積みという方法でセメントなどは使いませんが、だからこそ崩れにくい施工かどうか試験があります。
本国イギリスではこの資格有無、またそのレベルを持っているかで仕事に関わってきます。
結構過酷で受かった時の喜び!
という経緯から始まったイギリスの石積み講習ですが、年々希望者が増え有資格者も増えてきました。
どうせなら協会を作り、イギリスの石だけではなく日本にも優れた石文化があることを日本のみならず世界にも発信して行こうということになりました。
このような経緯から発足した協会で私も一役員として動くことになったのです。
(任期は2年です)
協会発足初のビギナー講習会が開催され、その手伝いで参加しました(業者専門で一般の人は対象ではありません)
少しは石積みしたことある人、全くの初心者もみえました。
苦戦しながらも楽しみながらの2日間に見受けられました。
あ〜、昔は私もこうだったんだよねとか(←偉そうに)
石積みでも植栽でもとにかく関わり続けること。
最初は何が何だかわからなくても関わり続ける。
そうしていると少しづつ見えてくることがあります。
でも正解は見つからない。
いえ正解はないのかも知れませんね。
正解がないから関わり続けることに飽きないのかも知れないなを思います。