2010年12月11日土曜日

イタリアン

先日、おしゃ楽のYさんと「アモリーノ」にいってきました。

「アモリーノ」はお客様に連れて来てもらったのが初めてです。
ここは月並みな良い方ですが、すごく美味しい。
伺うたびに、もう暫くイタリアンはいいって言いたいくらいここのメニュー全部食べてみたい!と地団駄を踏む私です。

ポルチーニ入り きのことハムのロゼクリームのパッパルデッレ



私は食いしん坊で、美味しくない物を食べると哀しくなるという体質です。
一日3回しか食事をしないのに美味しくない物でお腹がふくれると、すごく損をした気持ちになります・・・。

おいしい食事は私を幸せにしてくれますが、美味しくない食事は自分が機械になった気がしてきます。(生きる為に何かを摂取しただけという感じ)

・・・で、「アモリーノ」はそんな食いしん坊の私をとても幸せにしてくれるお店で、仕事で近くに行くと寄っているお店でした。

そんな中、おしゃ楽のYさんから「美味しいイタリアンのお店があるから御馳走しますよ」とのお誘いがありました。

食いしん坊の私はスキップしながら食べにいきました。
結果は「・・・普通。」

Yさんに正直に伝えるとネコの様な顔をして「これが普通〜〜〜???」
そして彼女は「アモリーノ」には一回いったけど味覚えてないとのたまいました。

てなわけで今度は私が御馳走すべく「アモリーノ」へいったのです。


結果は「すんごい美味しい。外国の味だ」「なんで私、味覚えてなかったんだろう???」


何故、彼女があの味を忘れていたのか理由は定かではありませんが「外国の味」がポイントのような気がしました。


「アモリーノ」は本当の味がします。
大抵の日本のイタリアンは味が弱い。

中華料理でも日本の中華という感じで味が弱いお店が多いのと同じように・・・。

まあ、味覚は個人の好みがあるので人それぞれですが、私はあまり日本風にアレンジというのは好きではありません。日本風にするくらいなら和食でいいじゃんというのが基本です。
もちもち、ふんわりのパンより、小麦や胚芽の味がしっかりわかるヨーロッパのパンのがおいしい。

また、全くの偶然で2年ほど前に庭のご依頼を受けたお宅がなんと「アモリーノ」さんのご自宅。そのうちHPでもご紹介できると思いますが、それはそれは芝生をきれいに管理してくださっています。

こんなにきれいに管理できる人だからあんなに繊細で美味しい食事をつくる事が出来るんだと伺うたびに感じております。


アモリーノ
愛知県岡崎市羽根町字小豆坂214



2010年12月2日木曜日

暖炉の火入れ

この冬初の火入れをしました。



夏でも涼しい事務所では冬はとても厳しいです。
つい先日も「Bar 蜘蛛の巣」に2名宿泊していきましたがその時点での暖房はコタツのみ・・・。
もちろん家の中でも彼らはコートを脱ぎませんでした。

11月から暖房入れたら1月、2月はどうするの?ってことです。
そしてやっと12月。

待ちに待った暖炉の開始です。

これはイギリスの古いものなのでコークスと薪を併用するタイプのため薪入れが浅いです


ストーブに比べると熱効率は悪いのですがやはり火が見えるのは良いものです。
火を入れはじめは冷たい上部のレンガも徐々に暖まり、触ると柔らかい暖かさになります。そうなれば火が弱くなっても部屋は暖かさが持続します。

暖まり方がエアコンやファンヒーターとは全く違います。
これは体感してもらわないとわからない種類の暖かさです。



早速猫も参加。

こ、これはたまらん・・・

2010年11月24日水曜日

心地よい場所

アンディ ゴールズワージのことを書いていて思い出しました。

2年前にイギリスに石積みの試験(WHAT'S NEW20)を受けにいった際に時間があったので、グライズデールの森に行ってきました。



グライズデールは元々イギリスに住んでいた時に土屋公雄さんの作品があることを知り、見に行ったことがあります。(15年前のことですが。)
ペラペラの色紙の用な紙に印刷された結構いい加減な地図を頼りに探し出した記憶があります。
もちろん土屋さんの作品にたどり着くまでにも美しい作品が色々ありました。


そして10年以上ぶりに訪れたグライズデール。
目的はアンディ ゴールズワージの作品を見ることでした。

以前と思うと格段に規模が大きくなっておりました。
そのため、目的のアンディの作品は時間切れでみつけることが出来ず・・・。

でも、またの機会でいいやと他のアーティストの作品を見て楽しみました。



しかし、石積みの先生ピーターがヨークシャースカルプチャーパークは良い所だよん。行って来たら?というので、聞いてみるとそこにもアンディの作品があるとのこと。


アンディはもちろんのこと、他のアーティストの作品があるわ、あるわ状態のとても魅力的な公園でした。


グライズデールは「森」ですがヨークシャースカルプチャーパークは「パーク」というように比べると確かに公園ですが、日本の感覚では「公園」ではありません。

日本では現代アートをいうと好きな人を除けばあまりポピュラーでは無い様な気がします。
でも、西洋圏ではどこにでもいるような人でも現代アートに馴染んでいます。

大きさがわかるように人間が(私ですが)


イギリスに関して言えば入場料が要らない場所に様々な作品が展示されており、そこでランチをもって一日遊んでくることができるという要素がとても大きいと思います。

その場所で子供たちは、作品とじかに触れ、無垢な心で疑問無く受け入れることができます。
私自身どの作品が優れているなんてわかりませんが、こういった空間はとても好きです。

ここは押さえとかないと、という観光名所はあまり興味が無い私。
あくまでも自分が面白そうと感じないと行く事はありません。

イギリスに足を踏み入れてはや20年以上ですが、実はコッツウォルドに行ったのは去年が初めてでした。

ヨークシャーをはじめとする北部は大好きで何度訪れたかわからないくらいなのですけどね。

2010年11月20日土曜日

晩秋

そこかしこが色づいています。

当然、モミジはきれいです。


でも私はイチョウとソメイヨシノの紅葉が好きなのです。
イチョウの透き通る黄色。


花が満開の時にはちょっと恥ずかしいソメイヨシノも赤からオレンジ、黄色のグラデーションがとても美しい。


岡崎公園のソメイヨシノの紅葉をみると必ずアンディ ゴールズワージーの作品を思いだす。





そして事務所の庭ではカラスウリが。

2010年11月17日水曜日

焼き肉party

焼き肉partyが「Bar 蜘蛛の巣」(我が事務所です)にて開催されました。

私がiPhoneを取り出したらキャロンもiPhoneに替えたそうで盛り上がり中


参加者はキャロンクーパー、キャロンの講座を開催した方、欧州建材ご家族などです。

実は去年もやっています。

私自身はキャロンのツアーには全く関わっていないのですが、三河地方での開催中欧州建材さんの自宅に宿泊している関係で「蜘蛛の巣」での開催となりました。
(欧州建材さんの自宅と「Bar 蜘蛛の巣」は徒歩1分くらいの場所なのです)


私の推測ですが、彼女は日本でヨーロピアン風のお宅に伺うことが多いのではと思います。
なぜなら、彼女は日本全国でイギリスのお菓子、食事の教室を開催しているのですからそうゆうことをするお宅は「和」の家ではないですよね?(多分)

しかし、私の家は基本「和」の家です。

ということで?彼女は私の事務所を気に入ってくれているようです。
「seikoの家では毎年partyだね〜」といたくご満悦の彼女。

大人12人、おこちゃま5人の賑やかで和やかなPartyでした。



元来人見知りの私・・・。英語で話すのは嫌でした。
だって日本語でも初対面の人と話すのは苦手なのにまして英語・・・。

でも、年を経るに従って心地よくなってきました。
理由は人生観、仕事観などを話していると日本人以上に解りあえることが多いためです。

やはり「個」という意識がはっきりしている社会の人は自分の意見がしっかりしています。
だから話をしていて楽しい。

私が日本人としてずれている?
いえいえ。話が合うのは会社勤めをして、幸せな家庭を持っているマジョリティな人たちではないからかも・・・。

2010年11月3日水曜日

遊弧草舎

お鍋の会に行ってきました。
場所は遊弧草舎という京都北山にある古民家のギャラリーです。




・・・ブログ、仕事のことをメインに載せようと思っているのですが、仕事中はどうしても仕事に集中してしまい、写真を撮ることを忘れてしまいます。

決していつも遊んでいる訳ではありません・・・・・・・。


お鍋の会の先日まで小林和史の「切紙虫の家」展が行われており、幸いにも作品はまだ展示してありました。

この蜘蛛の巣欲しい・・・

まさに蜘蛛の糸。
遊弧草舎を運営しているのもやはり井田照一展でも書いた井田さん邸で知り合った野中家の人々です。

子供の頃、死んでしまった玉虫の羽根や、カブトムシ本体を大事に集めていた私にはわくわくする虫たち、そして私は蜘蛛の巣がとても好きなので胸躍りました。
我が事務所も夜になると「BAR蜘蛛の巣」になりますと周りにも公言している私ですので・・。(実在しません)



しかし、凄いのはこの建物。
登録有形文化財の指定を受けています。

元々は大徳寺の棟梁の自宅だったそうで、「ほぉ〜」と話を伺っていると「といっても200年前の話やけど」とさらりと答えてくれました。


庭も広くまさに私の理想の住居です。


ここに滞在して、自分の事務所に戻ったら、我が事務所は三匹の子豚の「わらの家」でした・・・・・。

これから紅葉本番の京都。
近くには大徳寺があります。紅葉狩りの際に立ち寄ってみてはいかがですか?

2010年10月24日日曜日

秋は忙しい

秋は忙しいです。
サンマは焼かないと・・・
冬に備えて薪も割らないと・・・。
オリーブも、
キンモクセイも、
銀杏も・・・

もちろん冬野菜の準備もあります。
でも季節と共に生活するのは楽しいです。

2010年10月15日金曜日

Aalto HouseとStudio Aalto

ドイツの仕事を終えたのは26日なのですが、前回も書いたようにチケットが取れずヘルシンキで2泊しました。
サウナで使用する白樺


ヘルシンキは2回目です。
以前もチケットの関係でイギリスにいく前に寄りました。

ヘルシンキは小さな街で一回行けばおおよその地理感覚はつかめます。
今回の目的はずばり、アルヴァ アアルトの自宅とスタジオを見学する為でした。

日本でも(というか日本で特にといったほうがいいでしょうか?)人気のフィンランド人建築家です。

公開はツアーのみなので丸々一日時間がないと見に行くことができません。


自宅とスタジオは歩ける距離にあり、スタジオが11時のみのツアー、自宅が1時からとなっていました。

ツアーといってもアアルト財団のスタッフが説明をしてくれ、その後は好きなだけ写真をとったり質問したりというラフなツアーです。



建築はもちろんですが、私はやはり彼の庭と建築の関係に興味があります。
建物ありき、という感じではなくこの敷地だからこそこの建築だという感触が好きです。

太陽光が大事な国、フィンランド。
出来る限り光が室内に入るように考えられていました。

壁が白くアール状になっているのはスタジオにより光を入れるため

スタジオ内部 



奥がスタジオ部分 この白壁でアールの形状が光を取り込みます
石はスレート

40年以上住んだ自宅の庭 石積みは花崗岩でした

自宅のアアルトの図面台 光が集中しています
上述の椅子からの眺め(座ってもいいのです)
アアルトが住んでいた頃は他に家も無く小川が見えたということです


日本の建築に影響を受けたというアアルト。そして伝統的に木の家を好むフィンランド人。
そんなところが日本人の好みに合うのでしょうか?


庭の奥に堆肥作りの為に落ち葉が集められていました


2010年10月11日月曜日

Faber-Castellと吉祥

図面を描くのはずっと手描きです。

今までも、これからも。

多分。


理由はHPにも載せてありますが、実は他にもあります。

私がそれこそイギリスの学校時代から使っているFaber-Castellのペン。



この描き心地がものすごく好きなのです。
線を引いている感触が気持ちがいいのです。

そしてインクが本当の黒でとてもきれい。
線自身もぱりっとしています。

他のメーカーのものやサインペン形式のものも試してみましたがFaber-Castellが一番です。

多分、図面を受け取られるお施主様は気がつかないことでしょうが他のペンで描くと線が「もたっ」とします。

彩色は吉祥の顔彩が好きです。
Faber-Castellの色鉛筆や水彩絵の具も試しましたが、色はやはり日本の色が一番しっくりきます。


実際の施工工事も好きですが、図面を描くのも私のとても楽しい時間です。

2010年10月5日火曜日

Rostockへ

タウンホール 何故かピンク
Rostockへ到着。

Rostockはハンザ同盟の中心の一つ都市でした。古い歴史を持つこの市ですが第二次世界大戦後旧東ドイツとなりました。その結果、ある程度の年齢の人々は英語を全く理解できません。教育の機会を得ることが無かった為です。日本という国のなかにいるとヨーロッパ人はみんなある程度英語を理解すると考えがちだと思いますが、そんなことはありません・・・。
マクドナルドはどこに行ってもあります。WiFiが使いたいと思い入りましたが使えませんでした。
何故かコーヒーよりカプチーノの方が安かった・・・



私自身は本当にものぐさで用事がない限り自宅から一歩も出たくないような人間です。
けれど、鏡がないと自分の顔は見えないように、こうして海外に出ると否が応でも、日本という国が見えてきます。





こちらは去年お世話になったKunzeさんご夫妻の庭に新しく鎮座していました。
自慢らしく、英語を全く話せない奥様が私をひっぱってきて見せてくれました。
雨は大丈夫なの?と思いましたがちゃんと屋根と真ん中の天板には金属がかぶせてありました。

これからは自分の時間が取れそうにないのでとりあえず、ガーデンセンターに向かい、今回のドイツのために日程変更したガーデニング講座の生徒さんたちへのお土産、球根類を買いにいきました。
去年も思いましたが正直いってイギリスのガーデンセンターよりドイツのほうが、おしゃれというかディスプレイが上手のような気がします・・・。








イギリスのガーデンセンターに行ったことがある方、いかがでしょう・・・



2010年10月1日金曜日

ドイツに行ってきました

20日から30日まで去年に続きドイツ、Rostock市に行ってきました。
(ご存じない方はGENIUS LOCI What's new23をご覧下さい)
正確には今年も連休と重なり、帰国のチケットが取れず、ヘルシンキで2泊しましたけど・・・。

日を追って今回の滞在をアップしていきます。


初日は去年共同生活をしたWolfgang&Kathrin邸に泊まりました。
彼らは古い住宅付き土地を購入し、家を直しながら、庭でWolgangは盆栽を、Kathrinは野菜を作って生活しています。


本当に静かで小さな村の外れにひっそりと暮らす彼らの生活はとてもシンプルですが贅沢な暮らしです。



向かって左がWlofgang,中央がKathrin,右がAlexander(英語が堪能なためお付きの人?状態)

Wolfgangは自分の人生で良かったことが二つある。
一つは盆栽に出会ったこと、もう一つはKathrinに出会ったことと言う名言をはきました。
本当に二人は幸せそうです。



冬が厳しく長いこの地域でこの暖炉が家中を暖めるそうです。















リビング 夜は当然中央のろうそくを灯します。窓右には庭で収穫したくるみを乾燥中


Artの域の豆類


短い夏に収穫した野菜や果物は酢漬けにして保存。結構な量です。
冬の間中で食べていきます。
日本で売っている物と比べると格段においしいです。


秋と春はこちらのオーブンを兼ねた暖炉?暖炉を兼ねたオーブンで暖をとります。
イギリスでも田舎の古い家では見かけます。
私も欲しいのですが日本では必要ないのですよね・・・。


Wolfgamgの盆栽達。元々artの教師だったWolgangの作る盆栽は独創的です。
彼の盆栽は彼自身という印象を受けます。
そう感想をいったらそれが彼の目指している所だとのこと
奥にみえる倉庫のまた奥が自宅。イギリス同様正面から庭は全く見えません。
日本の規模でいえばものすごく広い敷地です



Kathrinの野菜畑。Wolfgangの庭の反対側に位置します。
今年のドイツは冷夏でほとんどの野菜が良くなかったそう。


愛猫フォド。さすがドイツネコ。昨夜のハンバーグから出た脂をきれいに舐め尽くしました。
ドイツ北部は人もみんな大きいのですが、ネコもみんな大きいのです。骨格からして違います。多分8〜10キロくらいが標準?それでも全然太っていません。



2010年9月14日火曜日

井田照一展

13日〜20日までイダショウイチスタジオにて井田照一展をやっています。

2006年に井田さんが亡くなってから毎年誕生日近くに一週間ほど井田邸で開催されます。
井田さんとは晩年6年ほどのお付き合いでしたが本当に色々なことを学び、色々な人と出会いました。

今、京都にはたくさんの友人、知人がいますが全て井田さんを通じて知り合った人たちです。
且つてはこの奥にいつも井田さんが座っていました。
そして周りにはたくさんの人が遊びに来て朝まで飲み続けたものです・・・。

井田邸に伺う前にお昼にじん六へ行ったのですがお休み・・・。
ここは井田さんに連れてきてもらいそれまで蕎麦嫌いだった私を蕎麦好きに変えた店。

あきらめてこれまた井田さんたちとよく行った千成食堂へ。





とても柔らかいチキンカツ。これでなんと450円。揚げ物&チキンがあまり得意でない私ですが千成食堂では迷わずこれです。

京都に行くとゆっくりしてくることが多いのですが今回は滞在時間3時間くらいでした。
というのも、ちょっと自分がばたばたしているのと来月にまたCOHJU contemporary artにて井田照一展が開催されるためです。来月はゆっくりしてくる予定です。