2013年8月15日木曜日

リサイクル

仕事は何時が忙しいの?とよく聞かれます。

うう〜ん・・・
基本的には年間通してあまり変わりません。
前回のブログでも書きましたが、植栽工事が出来ない時期はありますが、じゃあその時は暇か?といえばそうでもありません。

造園工事には植栽以外の仕事もありますし、定期的な管理もあります。

先日年間管理を任されているA様のお宅に草取りに行きました。

今までも書いていますが、草取りって簡単だと思うかもしれませんが、全ての草を取るなら簡単かもしれませんが植えた植物でも繁茂しすぎたのを切り戻したり、独り這えの植物を何の植物か判別して残したり、抜いたりして、庭をどの方向に育てていくのかと自分の中にあるイメージを思いながらの作業で結構難しいのです。(すごく楽しい時間ですけど)

A様は以前のブログでも紹介させて頂きましたが、広い庭のリフォームから始まりました。
既に巨木となったケヤキ、サクラ、ムク(独り這え)が生い茂る庭です

せっかく、広い空間と巨木があるのでリフォームの際、1x1mという割と大きな堆肥置き場を2つ作りました。
A様はずっと以前に電気式の生ゴミ処理機を購入されて試した事があるそうですが、正確にはあのタイプは乾燥させるのであって生ゴミを堆肥化しているのではありません。

庭に出来た堆肥置き場は生ゴミもどんどん入れても臭いません。
多くの人は誤解しているのですが、生ゴミは好気性菌が活発に働くことによって匂いが出ないのです。
簡単に言えば匂いが出るのは嫌気性菌が働いて発酵ではなく腐敗の結果なのです。
なので空気に触れる事によって匂いが出る事はありません。

冬の間に庭から出た落ち葉でこの堆肥置き場は満タンでした。

けれど、先日にはたくさんの微生物のおかげで落ち葉と生ゴミは立派な堆肥に変身していました。
(もちろん、それまでに切り返し作業をしています)

広いので普通に中に入れます。 ・・・が発酵しているので暑い


暖かい気温で微生物さん達は働き盛り!
私もせっせと堆肥を庭に戻していきました。

落ち葉と家庭で出た生ゴミが立派な堆肥となり、それを庭に戻してゆく・・・
これがリサイクルであり、エコでしょ〜
この中にはミミズやクワガタの雌!が産卵の為にたくさんいました


汗を流しながら、大満足の私でした


2013年8月11日日曜日

植栽時期

ココスヤシを植えました
南国リゾートが大好きなご主人のご要望です。




連日の猛暑日で植えられるのはこのようなヤシ系か、芝生くらいです。

基本的に涼しい場所を好む落葉樹などはこの時期に植えるのは無理です。
夜温が25℃を切らない時に植えると、木だって大変ですが、植えたお宅の人だって枯れないように朝晩しっかりの水やりをしなくてはいけません。

そう、梅雨明けからお盆までの期間は発根させる為の水やりというより、枯らさない為の地温を下げる為の水やりです。
こんな時期に根は動けません。
自然に生えている樹木は地上部と同じくらいの地下の根が生えていると言います。
その根はもちろん風などで倒れないようにどんどん伸びています。
しかし、水を吸えるのは根の先端部分だけですし、地下1m以上伸びた根は気温の影響はほとんどうけません(井戸水が一定水温と同じですね)
その先端部を切って移植する木は本当に大変です。

なので、私は梅雨明けからお盆あけまでの期間(この数年はお盆開けても植えられない時期が延びてきましたけど)落葉樹はもちろん、通常の常緑樹も一切植えません。
新築のお宅で植えたいと建築屋さんから言われても、「無理です』と言います。

しかし、ココスヤシを取りに植木屋さんに行ったら、これから植えられるように堀りあげられた植木達がいました・・・

・・・信じられない。

私たち植木を扱うのがプロの人間なら、この時期に木を植えたいといっても断るのも仕事のうちではないのか?

樹木の事を考え、お施主様のご苦労を考え、全てが良い時期に植える時期を決断するのは大事なことでは無いのでしょうか???





この、ココスヤシを植えさせて頂いた家の奥様は今まで全く植物を育てた事がないそうです。
水やりの仕方、回数などをお話しました。
水やりの時間帯の話になった時に奥様が言われました。

「朝、8時くらいに水やりするとすごく暑くってこんなに暑くなって水やりしていたら、芝生が可哀想かなと思います。もっと早い方が良いですか?」

今まで、植物と関わる事のなかったK様。
けれど相手のことを考えて動ける方達です。
思いやりの有る家に行けて良かったね。

ココスさん、芝生さん。