2016年2月27日土曜日

空積み

空積みしました。

           


S様からリフォーム依頼があったのは昨年春。
道路から庭が丸見えなのが気になるということで目隠しに生垣でもという話でした。

はいは〜いと返事をしておきながら気がつけば年が変わっています…(と書いていますが、本当は気にして気にして、気になっているけれど、お伺いできないというのが本当です)
年明けに伺うと、待っている間に考え方が変わっとのこと。
生垣にすると管理が大変なのでやんわり自然を遮る石を積みたいとのこと。

ブログのプロフィール欄にも載せてある空積みに興味を持って下さっておられたのです。

セメントを使わないから再利用可能なのがいいですよね


タイムリーというべきなのか?わかりませんが、実は昨年秋によく仕事を手伝ってもらっている二人にこの石積みの試験を受けに行ってもらいました。
というか、私も一緒に行ったのです。

私は8年前に欧州建材さんと資格を取りに行きました。
その後は年一回、欧州建材さん主催でイギリスで試験を受けるツアー?なるものがあります。

このツアーに参加すると試験後に楽しい観光が付いているのですが、一人は丁度そのあたりが第2子の出産予定日でした。
試験後はすぐ帰りたいとのこと。(仕事も詰まってましたし)
先に帰ると言っても英語の全くわからない二人が別行動は取れません。
試験後すぐ帰国するということで私も同伴することになったのです。

試験の様子
試験の様子


元々、試験を受ける前から石積みを得意とする二人なのでわざわざ資格を取る必要もないくらいですが、イギリスは石文化の国。
実際にいろいろな石積みを見てもらいたいというのも頭にありました。



結果はもちろん合格。
Level2の有資格者3名になりました。
と言っても別に宣伝するわけではないので地味に?暮らしていましたが、願っても無いご依頼で3人で空積みをさせてもらいました。
(私は下働きの年寄りとしてセメントの代わりになる石詰め担当)


石積みは美しいです



  
  建築とも合うグレイのカナダの石
最後にプチ自慢。多分女性の有資格者は日本では私だけでは?(と言っても加齢で下働きしかできませんけど)

2016年2月6日土曜日

冬枯れ

未だ、落葉樹たちはお休み中です。
もうすぐやってくる芽吹きためにスヤスヤと気持ち良く寝ています。

私はそんな冬枯れの風景がとても好きです。
冬の落葉樹の樹形や枝振りを見ていると気持ちが安らぎます。

もちろん、下草では常緑で常に頑張っている者たちだっていますから、全く枯れ野原というわけではありません。

このような楽しみはマニアさん(私)みたいな楽しみ方か?と思っていました。
けれども、この数ヶ月で二件のお客様から同じようなお言葉をいただきました。

一件は昨年ブログ21年目?!に書いたE家ご主人。

7月に住宅が完成したのち、11月まで待っていただき植栽工事に伺いました。
ほとんどがお任せだったので、好きなように(私がそこの住人だったらこの景色が欲しいという景色を作らせて)植えさせてもらいました。
むふふ。想像以上に喜んでいただきました。

E家植栽工事中男子集合
今は植えたばっかりで寂しいけれど、春になると良くなると思いますよとの私の発言に、

「いやいや。今でも十分良いよ!」

なんと嬉しいお言葉。
けれど、彼は建築士だからな〜
と謙虚に?受け止めていた私です。


そして、先日。
また、長い間お待ち頂いたみよし市のNさま邸。
Nさま邸にぴったりくる樹木が中々見つからず半年以上(お話を頂いてからは1年以上)待っていただいておりました。
樹種を変更してこれなら!という樹形が見つかり、植栽工事へ。

工事終了後に「自分で言うのもおかしな話ですが、春が来て芽吹くときっとすごく素敵になりますよ」と私。

奥様は「いえいえ。今でもこれらの枝の重なり方見ているだけで素敵です」


嬉しい……。
私には芽吹いた時の景色が見えています。
お客様は多分見えていません。
それでも、今のままでも美しいと言ってくださる。

感謝です。
お互いに気持ち良く、幸せになれる。



工事終了後 リビングからの景色はまたそのうち



春が楽しみです