2011年8月29日月曜日

ナラ枯れ

昨日、打ち合わせで岐阜県本巣市へ行ってきました。

こちらのH様邸には既に何回か伺っております。
もちろん高速道路を使うのですが、一番最初は東名から名神ルートで行きました。
なんか効率悪いと思い、次は東名から名神、そして東海北陸道へ入っておりました。

・・・これも帰りに確実に東海北陸道から名神へ入るのに毎回渋滞です。
その上、東名と名神高速道路は常に車が多いし、運転していて景色が楽しくありません。

なので昨日は東海環状から東海北陸道のルートで行ってみました。
時間はどれもそんなに変わらないのですが、やはり東海環状は空いているし、山の中を走って行くので気分がいい。

・・・はずでしたが、気がついてしまいました。
山のカシ類が枯れている。
すごく目立つ。

今まではアカマツが枯れているのが気になって運転していましたが、今年はナラ枯れ病がすごく増えていました。

至る所に茶色く枯れたカシ達がいました・・・

ナラ枯れ病も私たちが活用してきた里山を放置した事により増大していると考えられています。
この病気はカビの一種が元なのですが、直径10cm以下の幼木では繁殖しにくい事がわかっています。
昔なら大木になる前に薪として切り戻されて常に若い木だった里山が放置され、大木化した事が大きな原因だとされています。


残念ながら高速道路を運転しながらなので、写真は撮れていません。
皆さんも、東海環状道路を走る機会があったら見てみてください。

自分には何が出来るのだろうと考えています。


と、暗い気持ちになるのですが、最後はH様邸の愛猫「るなちゃん」
気高いロシアンブルーですが、なかなかにおちゃめです

「可愛いって言って」ポーズ 常に人へ目線が・・・


2011年8月23日火曜日

糠床

かれこれ10年近く毎年糠床を作っています。

ブログ「米ぬか」でも書きましたが毎年新しい糠床を作っています。
けれど残念ながら今までは納得のいく味ではありませんでした。

今年は美味しい。
本当に大切に朝晩しっかり混ぜて可愛がっています。
糠床生きてるって実感しています。

あまりにも美味しいので記念にパチリ。

なすのぬか漬け大好き


お漬け物が無いと私は生きてゆけないほど好き。
漬け物嫌いの人がたまにいますが、私には信じられない。
きちんとした和食には美味しい漬け物。

外で食事をしても既製品でない漬け物が出るととてもうれしい。



野菜を保存するためにおそらくどこの国でも漬け物ってあるのではないでしょうか?
西洋のピクルス、中国のザーサイ、韓国のキムチ・・・・



これから寒くなってくると白菜をシンプルに塩と昆布で漬けたお漬け物が美味しいですが、こんなに美味しい糠床になっちゃうとこれからも大切にしたくなってきました。

2011年8月19日金曜日

身近な自然

世間の皆さんはお盆で近場や遠くへ出かけられた方が多いと思います。

もちろん私はどこへも出かけません。
この仕事をしていると誤解されそうですが、私はインドア派で家でぼんやりしている事が好きです。ドキドキ、わくわくよりのんびり、だらだら・・・



お盆など休みが続く時は必要となる食料を買い込み外出を避けるべく計画しているほど。
遠出とすればらっしーくんとの散歩で岡崎城くらい・・・



家でゴロゴロしながら庭を眺めて、ネコと一緒に室内から蝉やトカゲの観察。
思い出しては本を読んだり・・・
そのときに読んでいた本で知りました。

昔はあまり見なかったアオスジアゲハをこの頃はよくみるなと感じていたのですが、なんでもアオスジアゲハは暖かい気候を好むので地球温暖化に伴い数が増加しているとの事。
そういった理由かと納得。

また、私の生まれた岡崎市北部では小さい頃、蝉と言ったらアブラゼミでした。
クマゼミは見た事が無く、大人になってこのあたり(岡崎市の真ん中?あたり)で透き通る羽根のクマゼミを見た時はびっくりしたものです。

けれど、岡崎市北部でも近頃はクマゼミを見るようになって来ています。
これも温暖化の影響だろうと思います。

あ〜あ〜だめだよと汗をかきながらため息・・・


でも、そのラッシーくんとの散歩で嬉しい発見もありました。
なんと伊賀川(以前私が住んでいた堤防の川です)に鮎がいました。
小さいですがちゃんと鮎


教えてくれたのは同じ通りに住む床屋さん。
無類の川好き?で夏の間は毎朝、毎晩、伊賀川にいます。

川好き?魚好き?のツーショット


私たちが住んでいた頃川に下水垂れ流し!(これにより私は環境問題について考えるようになったのですが)だったのが家が無くなり、水質が向上したようです。

川も観察していると季節により色んな生き物がやってきます。

春になって水温が高くなると産卵の為に鯉が昇ってきます。
夏にはまた水深の深い所へ戻ります。

晩秋になるとマガモがやってきて、もうすぐ冬だなと感じます。

観察するのが好きな私。
中々退屈しません。










2011年8月14日日曜日

夏の庭

お盆休みです。
現場はお休み。

でも事務所仕事はたまっています・・・・
暑くて仕事ができないとは言えません。

よって朝早く仕事をして午後から待ったりする事にしました。
とは言っても基本朝4時には起床している私です。
通常でも朝、現場に出る前にメールチェックや図面などを済ませます。

普段はいくら早く起きていると言っても時間的、精神的に余裕はありませんが、今は現場に出る訳ではないので随分気持ちに余裕があります。

という訳で朝の北の庭を楽しんでいます。


今はカラスウリが甘い匂いとともに純白の花を咲かせています。
ニガウリとの葉の形や色のコントラストがきれい。


それでも5時過ぎには徐々に花はしおれていきます。



移植して2年目にしてザクロも実を付けました。



柿も今年は収穫できそう。
そんなに柿好きではないのに自宅になるかとおもうと愛おしい。


ブドウは黄金虫に葉を食べられて可哀想な状態に・・・
これどうやらデラウェアではないようですね


朝取りの調理用トマトはラタトュユになります。





柿、ザクロ、ブドウはここに引っ越して来た時から植わっていた植物です。
先に植わっていた植物は全て残しています。
ご近所の方たちに「柿の木があったよね」「ブドウがなってたよ」と言われていましたが、去年までは実が落ちたりして、まだ力がついていませんでした。

今年で3年目になるこの場所ですが、やっと私が持ち主だと庭が認めて来てくれたようです。

そうそう、前回のブログ「手入れ」の虫の答えです。
画像の真ん中あたりに「ナナフシ」がいます。




2011年8月10日水曜日

手入れ

自然とは何でしょうか?

日本は世界有数の森林国と言われています。
けれど,日本国内で人間の手の入っていない原生林はわずかです。

ほとんどの森林は生活の為に手を入れ丁寧に世話をしてきました。
特に森を守るという意識ではなく、生活の為に広葉樹を植え、伐採し、落ち葉を拾い暮らしてきました。

それが結果として人間を含め動植物の暮らしを豊かにしてきたのです。
私が作りたい庭も同じです。

先日、庭の管理を新しく依頼されました。
生き物をとても大切にされている方達です。
その庭はとても広く様々な樹木が植えられています。
一人ばえの樹木でさえとても大きく育っておりました。
今まで管理をしていた業者さんが体調を崩され一年あまり手つかずの状態だったそうです。
そのためどの樹木も居心地が悪そうでした。
カイヅカイブキは剪定後に古葉を落とさないと中が枯れ込んできます



庭も作った当初は手入れはほとんど必要ありません。
何故かと言えば樹木は移植によって切られた根を修復するのに力を使うからです。
けれども、3年を過ぎれば樹木は今まで以上に育ってきます。

なんたって、望まれて来た家ですからのびのび成長します。
ここで必要になるのが人間の手です。

自然風の庭なら剪定なんていらないんじゃない?と思うかもしれませんが、元々里山だって手入れをする事により美しく、且つ効率的に育ってきました。


思った以上にすくすく育つ植物もあれば、な、なんで??というような成長の植物もいます。

そこで、予定外に成長の早い植物を切り戻し、期待通りでない植物の成長を促す剪定を行います。
これはその場所に植えられた植物全てが、気持ちよく大きくなれるように必要な手入れです。

植えた時の状態を保つ為の剪定ではありません。
私の中では全ての生き物が気持ち良く行きていける様に散髪?をしていると思っています。

剪定枝は処分しますが、場所があれば堆肥にしたいものです。
落ち葉を拾い、ゴミとして処分し、お店で堆肥を買うのって変じゃないですか・・・
落ち葉、とりあえず所々に集めました。トカゲが集まってきました


A様庭、剪定をしていたらスズメたちがたくさん飛んで来ました。
日光が入るようになり、エサとなる昆虫がよく見えるようになったり、視界が開けて安心したのでしょう。
大小様々な大きさのトカゲたちもあちこちで活躍中です。

生まれて初めてトカゲがミミズを捕獲し食べている姿を目撃しました。

みんなのんびりしていました


そして、ここならいるだろうとビクビクチェックしたら、やはり見つけてしました。
手足の無いトカゲ・・・
ヘビです・・・

「・・・・・っぎゃ〜〜〜〜ヘビっっ〜〜〜〜」と普段はのろのろしている私が飛び上がりました。

可愛いトカゲと似ているけど手足がないじゃん!
唯一今のところフレンドリーになれない相手です。けれど克服したい。
何も私に危害を加える訳ではありません・・・。

ヘビを目撃したと報告したら、思った通りA様はうれしそう。


このように私の日常は生き物たちと一緒に過ぎていっています。
観察していると人間も昆虫も同じようにドキドキしたり、ゆっくりしたりして生活しているのがわかります。
何よりも驚くのは人間が昆虫を見ているように、昆虫も人間を観察しているのです。
この人は大丈夫と思えばのんびりしているし、危険と思えば逃げていきます。

この中に昆虫がいます わかりますか?




先日、半年限定コースで行ったガーデニング講座の感想で言われました。


「今までは、私は私の世界で生きて来て、虫は違う世界に生きていました。
でも、このガーデニング教室に参加して今は自分と昆虫は同じ世界に生きています。」

と言う感想を言われました。
心から嬉しかったです。

そう、庭にいると実感します。


みんな一緒だな。