野菜は私たちが扱う植物よりサイクルが短いからです。
庭作りは年単位です。
そして、山仕事も。
私が作業している山から下の田んぼを見た景色 奥の山は真竹が繁茂 |
わたしには大切にしている山があります。
とは言っても私の山ではありませんが…
子供の頃から親しんでいる岡崎北部の山。
父が生まれ育った場所です
私がこの仕事についたのも山で過ごした時間がとても関係していると思います。
杉などの植林はほとんどされず昔の里山の雰囲気が残る山です。
父が子供の頃は狐、たぬき、野うさぎなどはよく見たけれど、イノシシや猿は殆ど見なかったそうです。
しかし、もっと山深い場所での植林が放置され、食べ物を求めてイノシシたちが里山に降りてくる事に。
その結果、畑や田んぼは電気柵で囲われました。
今まで気が付かなかった美しい種 春に何だか確認しましょう |
何度も猿がぴょんっと柵を越えるのを目撃しました。
野菜を作っても猿に食べられるなら意味はないと言って父は私に野菜畑に植木を植えれば良いと言ったのが数年前。
それと同時に私の山仕事も始まりました。
植林されていないとはいえ、昔は薪にしたり、シイタケの原木にするために手入れされていたナラ類は巨木に。
竹類も自由に至る所に侵食しています。
これらを切って、昔の優しい山に戻したい。
このあたりは常緑樹より落葉樹のが多く松も黒松ではなく赤松です(赤松は寒い場所に育ちます)
一昨年、ナラを切ったお陰でシダも繁茂 やはり美しい |
思うのは簡単ですが実行は大変です
思いついた時、時間のある時では山仕事はなりまちません。
季節ごとにやるべきことが決まっています。
芯にはクワガタの幼虫がいました(残念ながら天国に行った後でしたが) |
春から晩秋まで年3,4回の草刈り。
マメにやらないと後で辛い思いをするのは自分。
冬場は落葉樹の葉が落ちて、竹も(タケノコで取るのが一番ですがすでに大きくなっているのは伐採)水を上げていないので手入れ時期。
今年はクヌギとアベマキを切り倒しました。
太い部分は薪に、細い部分はシイタケ原木に。
昨年、思い切って導入した薪割り機、大活躍 |
春には株立となるべく新しい芽が吹くのを待ちましょう。
これらの種類を切ることによって地面に陽が入るようになります。
そうなれば、ミツバツツジ、ウツギ、ムラサキシキブ、アセビなど庭では低木と呼ばれる種類の樹木たちが育ち、花を咲かせてくれるようになります。
去年の春は手入れを初めてから一番これらの木々が美しく咲いてくれました。
今の時期を逃すともう一年待たないと行けない作業。
大変ですが春が来るのと競争しながら楽しみます
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