2018年1月28日日曜日

イギリス暖炉の正しい使い方

毎日異常な程の寒さが続いていますね
先日の雪の日の朝、我が家の室温1度!でした.....
最低記録更新。


その日はいくら頑張っても暖炉部屋の室温も20度に届きませんでした
この暖炉なのですが、古いイギリス製です
火を炊く部分がとても小さく日本で見るような薪ストーブと比べるとその部分は半分以下でしょうか?
今は亡きみーさんと今も元気な墨ちゃん


イギリスの古道具屋で見つけてその美しさに惹かれて買ったきたのは良いけれど薪の燃やす部分があまりにも小さいのですぐ火がなくなってしまいます。

考えること数年。
B&Bに泊まったときにこの暖炉を模した電気ヒーターを見つめていて気がついたのです。
その電気ヒーターには偽物の燃えている木ではなく偽物コークスが入っています。

日本みたいに木が沢山生えていないイギリスではコークス(石炭)をこの暖炉で燃やしていたのだ。
だから広い燃やし口はいらないのだと。

理屈がわかって私はコークスを購入。
でもコークスは売り文句が「火付は悪いが火力は抜群」
本当にその通りです
少しの木を燃やしたくらいではコークスには火がつきません。

難しいものだと思うことまた数年。(こう考えると私って意外と気が長い?)
先日、全てがクリアになりました。


実は1月12日からアイルランドに行っていました。
JALのマイレージの失効が迫っていたからです。
今回は茅葺きの家を一週間借りました。
アイルランドは小さな国なので一箇所に泊まって日帰りで色んな場所に行けることと家を借りたほうがホテルに泊まるよりずっと安いのが理由です。
High Nelly Cottage

茅葺きの家(High Nelly Cottageという名前でした)にはビクトリアンレンジというタイプの古い暖房兼調理機器がメイン暖房で真ん中におりました。

昔の家なので扉がとても低い 真っすぐ立っては入れません
とりあえず、家を確認して隣のパブへGO!
借りられる茅葺きの家は結構あったのですが、ここは隣がパブということが決定打になりました。

しかし、誰もいません。
呼ぶと中から店主らしきおじさんが、出てきておもむろに私の家にあるのと同じタイプの暖炉に火を付けました。

パブのおじさん とても人懐っこいチャーミングなひとでした
最初は木の木っ端にマッチ一本。
火が起きたところでピートを乗せます。
ピートに勢い良く火が移ったところでコークスをザザーっとたっぷり上にかけました。

すると火は強くなりとてつもない高温になったのです。

これだったのか.....

一階はキッチン、リビンダイニングとシャワー、トイレのみ

なるほど、スーパーでもホームセンターでも木っ端、ピート、コークスが売っていました。
私もハイネリーコテージのビクトリアンレンジさんにはこの方法を使いました。
それで実感したのですが、木を燃やすだけでは温度が上がらずやかんの湯は沸騰しません。
コークスを投入して初めてやかんから蒸気が出ます。
そのくらい温度が違います。
ビクトリアンレンジと洗濯干し中、この物干し竿?もイギリス、アイルランド名物?長い紐で上げさり下げたりできます

イギリスよりずっと田舎のアイルランド。
イギリスでは古い暖炉はほとんど使われていませんがアイルランドではまだまだ現役で色んな場所で活躍していました。
山盛りのピート輸送中に遭遇

暖炉を設置して8年。
やっと、やっと本当の使い方がわかった私でした。


そして、隣のパブは食事がなく(イギリスやアイルランドでは食事はパブでするのが正解です)
結局初日しか行きませんでした(また来てねと言われたのにごめんなさい)





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