2023年11月18日土曜日

剪定は木を切るのではない

 ブログでも書いていると思いますが毎年10月くらいから年末剪定が入っています。


毎年伺う庭。

久しぶりの庭。

初めての庭。

こちらはまだHPでは紹介していませんが窓をやんわり隠しています


HPにも書いてあると思うのですが庭は管理がすごく大事です。

どこを切るか、残すか、これは今後どのような庭にしていきたいかを考えての作業です。

単純に邪魔なところを切っているわけではありません。

(もちろんそのような業者もいるとは思いますが)

少なくとも来年はここを切ってとか色々考えています。


出来るだけお家の方にも植物にも負担が少なくなるよう考えています。

そして美しく、気持ちよく過ごして欲しい。

まずはどこか気になるところがあるか伺います。

気になる箇所があればその為にどのような剪定が一番良いか考えて行っています。


管理の大切さは常々書いていますが、今回思ったこと。

やはり家の人が日々どれだけ庭に対して愛着、愛情を持っていてくださるかが一番大事ですね。

これは単に余分な草が生えていない、綺麗にしているという事では無くなんとも説明しにくいのですが...。

手がかけられなくても見てあげているというのが大事というか。

とにかく「観察する」

毎日見ていれば数年すれば何となく様子がわかってきます。

そして私はこの庭は「観察」されているのかどうかが植物を見ているとわかります。

HP施工例の岡崎市K様庭 18年経ちました



余談ですがこれは乗馬をしていても感じることです。

今年で6年目に投入した乗馬です。

相変わらず四苦八苦なのですが、この頃やっと馬の様子がわかり始めたような気がします。

馬の機嫌がわかって来たような...(だからといって上手く乗れる訳ではないのですけど)

以前は馬が嬉しいのか楽しいのかなんてわかりませんでしたが今は何となくわかります。

これはひとえに「観察」の成果だと思っています。


要するにその事に関心があれば「観察」しますが興味がなければ「無関心」

この無関心は植物にとっても良い結果にならないような気がします。

巷では植物がお互いに根っこで意思を伝達しているとか、触られたり、危険を察知すると植物の中で意識変化があったり、それを防御する物質を出すとかの研究が盛んになって来ています。

これは私たちが感じてきた事を科学的に証明しているという事です。

とても良い事だと思います。

相手(植物)は動きませんし、言葉も喋りませんが確実に生きています。

「無関心」は植物にも伝わります。


それが嬉しい?

誰だって無視は寂しいですよね。

同じくK様庭





管理をご依頼くださる方たちは庭を大切に思っていて下さると感じています。

いくら管理が大事です!と言ってもお家の方々の日々の関わりが一番大切なこと。


そしてその基礎があってこその管理だと感じる今年の年末剪定です。








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