2015年12月27日日曜日

手入れ

12月は手入れの季節。
工事は大抵お休みして、手入れに回ります。
 私のお客様は松が鎮座している場合は少ないので、年明けでも良いですよ〜と言って下さる方々も多いのですが、通常よりは必ず多くなります。



松葉が面白く乗っかりました


で、手入れというか、いわゆる剪定はなぜするのでしょうか?
森の木々は多くの場合、剪定しなくても美しいです。(よね?)
伸びたから?確かに多くの御宅では木が大きくなってお隣さまにご迷惑をお掛けしてしまう場合があります。

そんな場合は確かに切らなくてはいけません。
本来は植栽工事の樹種の選択問題の場合が多いのですが…

  剪定(というか手入れ)とはただ伸びたから切るのではなく、今年より来年更に良くなるために手を入れる事だと私は思っています。

12月なのに暖かいので青虫さんまでおりました



切る位置も考えず、目的無しに切れば、次の年にはまたボウボウです。
なぜなら、木は(というか植物は)基本先端に成長ホルモンがあるので、そこを切れば横に力が分散されます
という事は先端を切れば横にひろがります。
次に横に出た枝を適当に切れば他の枝が伸びていきます。
その結果は…

出来ることなら無剪定で行くのが一番だと私は思っています。
我が家の木々は植えてから7年経っていますが、未だ無剪定です。
無剪定だと樹形が柔らかくなります。
大抵植栽工事をさせて頂くと3〜5年は何もしなくて良いですよ。とお伝えしています。

そして、どうしても小さくして!と言われない限り、主に手を入れるのは高木ではなく低木や地被です。
高木の場合はえ?どこか切ったの?わからないけど、なんか明るくなったと言うのが理想です。

手入れをしていたらメジロさんたちご来店


高木は日陰を作り、その下の植物により良い環境を作るのが大きな仕事です。
高木は視線の上にあり低木地被は目線あたりにあります。
なので低木地被の方が手入れが重要です。

12月は手入れの季節。
どこに手を入れるべきか考えての仕事は終わりのない勉強です。

やりがいがありとても楽しい手入れ。
結果が出るのは10年後?

我ながら長いスパンで答えの出る仕事をしているなと思います。











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