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オオヤマレンゲ このコントラスト! |
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バラ キフツゲート 清らかな香りが空から漂います |
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オオヤマレンゲ このコントラスト! |
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バラ キフツゲート 清らかな香りが空から漂います |
長い間庭に携わって来て思うのは庭は管理がとても大事だと言うことです。
玄関のモミジ ヤマモミジとハウチワカエデのミックスのようです |
言うまでもなく植物は生きています
植えた植物は同じ姿ではなく一年草でない限り毎年成長していきます。
日の当たる方向へ伸びていきますがまっすぐ日の当たる場所に他の植物があれば避けて伸びていきます。
もちろん最初の植栽計画で3〜5年後にどうなるかを想定して植えていきます。
(なので私が植えると最初は少しさみしい感じに思われることもありますけど)
そして月日が経ち必要になってくるのが剪定です。
自然樹形の植木で剪定は必要?
ものすごく必要です。
実生のモミジ 切れ込みが深い |
思うように成長してくれるのもあればそうでないものも(成長が他の植物より早すぎたり、逆に遅かったり)あり、人為的に植えたものであるのでそれぞれが共生していくように人間の手は必要です。
私の場合は年1回と年2回が多いです。
もちろん年間管理として3ヶ月ごとに伺う場合もありますけど。
大事なのは植物の成長状態をきちんと確認するということ。
今、何が必要か。逆に必要じゃないか。
どこで切るんですか?と聞かれることがあります。
なんと答えて良いのか上手く言えず、適当です。
といってしまうのですがこれから伸びて欲しい枝を残してそれを邪魔するであろう枝を払い、混みすぎた枝はやはり育つ姿を想像して減らす。
(残念ながら家の方が切るとほぼ100%切ってはいけない箇所で切ってあります...)
日本の里山でも人間の手が入ることによって保たれてきた自然です。
手が入らなくなり、ナラ枯れ病の蔓延、スギうやヒノキのような針葉樹が育ち過ぎた結果シカやクマのような動物たちは山では食べ物が見つけられなくなり里から降りてきているのだと思います。
話がそれましたが、適正な手入れは植物が気持ちよく育ち、それによって住まう人も気持ちよくなるのだと思います。
剪定と言ってもとにかく短くしてくれ!では植えた意味がありません。
理想はどこを切ったのかわからないけど、なんか全体にスッキリして木漏れ日が地面に届き、剪定された枝はたくさん荷台に乗っている。
剪定後に上手く全体に風が入るようになるとそれぞれの木々の枝先がサワサワと揺れます。
まるで植物たちが喜んでいるように思えます。
主庭のモミジとコナラ |
今朝、自宅の中庭のモミジを剪定しつつ考えていました。
今年はサクラの開花が観測史上最も早いそうです。
サクラの開花と言っても標準木はソメイヨシノ。
ソメイヨシノは全てが接木なので(クローンですね)同じ遺伝子です。
なので個人差なくそろって咲き始めます。
そのため開花予報がしやすいそうですね。
満開のソメイヨシノは美しいとは思いますが、個人的には面白みが欠けるような…
同じ樹木でも個性があり芽吹きがずれてくれる方が楽しい。
我が家のキブシ 可愛いね〜美しいね〜と思わず声掛けてます |
そんな木々の芽吹きはこころが洗われる気がしてみています。
植っている場所により毎年早い遅いがあり…
毎日見ていても飽きません。
山で見つけたすみれ |
昔は秋が一番好きな季節でしたが春の芽吹きを見るのが楽しくて今は春のほうが好きになっちゃったかもと気がついた今年の春でした
HPにも載せさせている半田市のK様邸 春の剪定に伺いました コナラの芽吹きは絶品です |
春を感じると収穫する我が家のレモン達
そのままにしている世間では雑草!と言われる草たちとの相性は抜群です
なんとも愛らしい |
何度も書いていますが、 私は植物が大好きです。
ものすごく気に入った植物はお嫁入りさせる(お客様の庭に植える)のが寂しくて手元に置いておきたい。
お客様の庭で可愛いがって貰えるなら良いじゃん?と思いそうですが、手入れに伺うのは年1回か2回が大抵。
…その植物の一番美しい姿が見れない!
と思っていたのですが、最近少し変わって来ました。
それはインスタのおかげ。
もちろん全てのお客様がインスタしている訳ではないのですが、先日も私の秘蔵?していた自然樹形の鹿児島紅梅をお嫁入りさせて頂いたお客様がインスタに咲き始めを載せてくださいました。
嫁に出した子の晴れ姿を見られ、その子が可愛がられている姿を実感出来る。
これなら私の大切な植物たちも嫁にだせられます。
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こちらは梅「思いのまま」という品種 |
去年から石工事が多く、現在も石積み中です。
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イギリス砂岩 滑らず足ざわりが良いです |
イギリスでも石積みの資格をとり、アイルランドの石積みワークショップに毎年行くくらい石は好きです。
石は一つとして同じ形のものはありません。
それを組み合わせて作り上げていく。
どの大きさ、形を組み合わせるか美しさを考えながら、でも強度のことも考えて.....。正直時間も手間もかかるし大変です。
でもそれだけの価値はあります。
自然が作り出した素材に勝るものはないでしょう。
天然素材の良いところは年数が立つにつれて味が出て来ることです。
ヨーロッパでみる建造物の荘厳さ、美しさは長い時間を経て作り出された石々の力です。
日本でも城郭や田舎の石積みなどのなんと美しいことか。
一方残念ながらコンクリートなどの人工素材は年数が経つと汚くなってしまう....
そんな美しい石ですが、やはり植物がそこに入ることによって美しさは増していきます。
みなさんが思い浮かべるイギリスの美しい風景や庭。
石、緑、色とりどりの花。
どれが欠けてもあの美しさは出来上がりません。
個人的には色とりどりの花が咲き乱れるイングリッシュガーデンより、イギリスやアイルランドの田舎で羊と緑と石積みの田園風景のほうが好きですけど....
それも、崩れた石積みの家や塀が美しく見えるのは周りが緑に囲まれているからです
植栽をして硬い風景が柔らかく変わって行くことを想像して石と向き合っています。
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バーベナに厚霜 |
休みは今週いっぱい。
したがって今週は山の人。
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廃材の大谷石は火に強いのでお昼ごはんに持ってきた餅を焼く |
1.本当はお盆休みにしたかったウメの剪定。
巨木が8本くらい。
せっかくウメがなっても背が高すぎて取れないのが悔しくて。
2.年末剪定でたまった剪定枝を堆肥山に混ぜ込む。
剪定枝は堆肥もして生まれ変わってもらいます。
3.太い枝は薪割り機で暖炉用に割る。
(その前に30cmくらいの長さにチェーンソーで切る)
4.秋に忙しくて出来なかった草刈り。
5.
山に生えている庭木になりそうな美人を畑に移植。
……。
全部は1週間では無理でしょ。
上げた順が優勢順位。
どこまで出来るのでしょうか?
自ら課した業務の途中で山をうろうろ。
ワクワクします。
私はイギリスでガーデンデザインを学びましたが、庭づくりの原点はこの山です。
子どもの頃父と日曜日に来てた山。
岡崎市の市の木は黒松ですが赤松しか生えてない山。
岡崎ではよく見るヤブツバキもありません。
どちらかというともう少し寒い地域の植生。
でも凄く寒い訳ではないのでもの凄く芳醇な植生。
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リョウメンシダ |
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フユイチゴ |
いつ観察しても新しい発見があります。
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ヤマコウバシ 今回初めて発見 |
大工さんがシイタケ原木にする為にコナラを切ってくれるようになってますます植生が豊かになって来ています。
2021年です。
今年はブログ頑張ろうと元旦から!
みなさまにとって良い年になりますように。
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昨日のブログでも書きましたが昨年は本当に忙しく身体も頭もヘトヘトでした。
そんな中妄想壁のある私はふと考えました。
もし、今余命宣告を受けたら何する?
.....…。
やっぱり今までと変わらない毎日を送るなぁ。
庭仕事して猫と暮らし、馬に乗る。
そう。
嫌な事していないんですよね。
大好きな事をしている。
何か他にやりたい事を我慢している訳ではなく自分が心から楽しい事しかしてない。
庭を作ることも楽しいし、管理も大好き。
プランを考え、形にし、依頼してくださった方々の喜ぶ笑顔を見せてもらえる。
剪定をしているときに伺う庭たち。
気のおけない懐かしい友人に合うような気持ちになります。
久しぶり。元気だった?
調子は良さそうだね。
あなたはちょっと具合良くないかな?
そう。
私は生き物が大好き。
こんなに好きなことができるのもご依頼いただけるからです。
感謝しかありません。
本当に運がいいと思う自分。
時にはこんなに運がよくて大きな落とし穴があったらどうしよう...と思うくらいです。
落とし穴のないよう皆様に私に依頼してよかったと思える仕事を今年も一年楽しく頑張っていきます。