2021年4月18日日曜日

剪定の必要性

 

長い間庭に携わって来て思うのは庭は管理がとても大事だと言うことです。


玄関のモミジ ヤマモミジとハウチワカエデのミックスのようです



言うまでもなく植物は生きています

植えた植物は同じ姿ではなく一年草でない限り毎年成長していきます。

日の当たる方向へ伸びていきますがまっすぐ日の当たる場所に他の植物があれば避けて伸びていきます。

もちろん最初の植栽計画で3〜5年後にどうなるかを想定して植えていきます。

(なので私が植えると最初は少しさみしい感じに思われることもありますけど)

そして月日が経ち必要になってくるのが剪定です。

自然樹形の植木で剪定は必要?

ものすごく必要です。


実生のモミジ 切れ込みが深い



思うように成長してくれるのもあればそうでないものも(成長が他の植物より早すぎたり、逆に遅かったり)あり、人為的に植えたものであるのでそれぞれが共生していくように人間の手は必要です。

私の場合は年1回と年2回が多いです。

もちろん年間管理として3ヶ月ごとに伺う場合もありますけど。

大事なのは植物の成長状態をきちんと確認するということ。

今、何が必要か。逆に必要じゃないか。

どこで切るんですか?と聞かれることがあります。

なんと答えて良いのか上手く言えず、適当です。

といってしまうのですがこれから伸びて欲しい枝を残してそれを邪魔するであろう枝を払い、混みすぎた枝はやはり育つ姿を想像して減らす。

(残念ながら家の方が切るとほぼ100%切ってはいけない箇所で切ってあります...)



日本の里山でも人間の手が入ることによって保たれてきた自然です。

手が入らなくなり、ナラ枯れ病の蔓延、スギうやヒノキのような針葉樹が育ち過ぎた結果シカやクマのような動物たちは山では食べ物が見つけられなくなり里から降りてきているのだと思います。


話がそれましたが、適正な手入れは植物が気持ちよく育ち、それによって住まう人も気持ちよくなるのだと思います。

剪定と言ってもとにかく短くしてくれ!では植えた意味がありません。


理想はどこを切ったのかわからないけど、なんか全体にスッキリして木漏れ日が地面に届き、剪定された枝はたくさん荷台に乗っている。

剪定後に上手く全体に風が入るようになるとそれぞれの木々の枝先がサワサワと揺れます。

まるで植物たちが喜んでいるように思えます。


主庭のモミジとコナラ



今朝、自宅の中庭のモミジを剪定しつつ考えていました。


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