2013年8月11日日曜日

植栽時期

ココスヤシを植えました
南国リゾートが大好きなご主人のご要望です。




連日の猛暑日で植えられるのはこのようなヤシ系か、芝生くらいです。

基本的に涼しい場所を好む落葉樹などはこの時期に植えるのは無理です。
夜温が25℃を切らない時に植えると、木だって大変ですが、植えたお宅の人だって枯れないように朝晩しっかりの水やりをしなくてはいけません。

そう、梅雨明けからお盆までの期間は発根させる為の水やりというより、枯らさない為の地温を下げる為の水やりです。
こんな時期に根は動けません。
自然に生えている樹木は地上部と同じくらいの地下の根が生えていると言います。
その根はもちろん風などで倒れないようにどんどん伸びています。
しかし、水を吸えるのは根の先端部分だけですし、地下1m以上伸びた根は気温の影響はほとんどうけません(井戸水が一定水温と同じですね)
その先端部を切って移植する木は本当に大変です。

なので、私は梅雨明けからお盆あけまでの期間(この数年はお盆開けても植えられない時期が延びてきましたけど)落葉樹はもちろん、通常の常緑樹も一切植えません。
新築のお宅で植えたいと建築屋さんから言われても、「無理です』と言います。

しかし、ココスヤシを取りに植木屋さんに行ったら、これから植えられるように堀りあげられた植木達がいました・・・

・・・信じられない。

私たち植木を扱うのがプロの人間なら、この時期に木を植えたいといっても断るのも仕事のうちではないのか?

樹木の事を考え、お施主様のご苦労を考え、全てが良い時期に植える時期を決断するのは大事なことでは無いのでしょうか???





この、ココスヤシを植えさせて頂いた家の奥様は今まで全く植物を育てた事がないそうです。
水やりの仕方、回数などをお話しました。
水やりの時間帯の話になった時に奥様が言われました。

「朝、8時くらいに水やりするとすごく暑くってこんなに暑くなって水やりしていたら、芝生が可哀想かなと思います。もっと早い方が良いですか?」

今まで、植物と関わる事のなかったK様。
けれど相手のことを考えて動ける方達です。
思いやりの有る家に行けて良かったね。

ココスさん、芝生さん。








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