2017年5月26日金曜日

色 colour

失われた色を求めて〜植物染め・伝統100色を今の世に〜

という番組をみました




イギリスのホームセンターでペンキ売り場にいくとよくわかりますが青と言ってもそれは様々な青が揃っています。
けれど、日本のホームセンターで見るとえ?これだけ?という色幅しかありません。

これが私が色について二国の違いについて考えるきっかけでした。
古来日本の色はとても豊かなはず。
昔の色を表す言葉を調べればそれは一目瞭然です。
昔の日本は青系だけで20を超えたそう。

どこで、いつから日本の美しい色は消えたのだろう。


伝統色の復元を依頼したのがイギリスの美術館 ビクトリア&アルバートミュージアム(以下V&A)

番組はV&Aから依頼を受けた京都の染織家吉岡さんが古来存在した色を再現して美術館に永久保存するというのもでした。
おお、V&Aは私が大好きな美術館じゃないの!


V&Aで思い出したのが、ロンドンのガーデンデザインの学校時代の授業です
最初の頃に全員でV&Aに行き、自分が好きだと思う作品を選び、それを庭に発展させるという課題がでました。

他の生徒は結構早くに好きな作品を決めてスケッチをはじめました。
私はなかなか決まりませんでした。
何故かと言うと私が心惹かれるのは凝ったデザインではなく、色が美しいこと。

色が美しいだけでは庭に発展できなかったからです。
(今書いていて思いましたが、これってまさに着物ですよね?
形は直線で構成され、色や素材で雰囲気が全く変わる。)

その時に、自分はデザインより、色により興味があるんだと気がつきました。



山の色 中々に派手です





番組で吉岡さんがおっしゃっていた言葉がとても素敵でした。
今は植物染めというとエコや、オーガニックやとか言われる。
それも大事なことやけど、一番大事なことは「美しい」ということや。



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