先日、2組のお客様が遊びに見えました
とても事務所を褒めて頂いたのでちょっといい気分でやっと重い腰を上げて(何年かかったことか)事務所のリフォームの様子をアップする気になりました。
何度も書いているように私が手に入れた住宅は中古住宅です
決して古民家ではありません
伊勢湾台風で壊れた家の後に立てられた昭和38年築の普通に時を経た住宅でした。
ただ、一目見た時にこれは自分の好みに変えられると思いました。
当然建築の図面は無いので自分で測量し、図面に起こし、簡単な部分は口頭で、大きな変更は図面を書いて大工さんに説明し、細かな部分などはお任せしました
たくさんの画像を残してあるので気が向いた時にアップしていきたいと思っております
やっとたどり着いた現在の様子 |
まず最初は玄関部分です
岡崎市でも一番早く下水と都市ガスが通った地区に何故か一件だけプロパンのまま・・・狭いので邪魔でした |
でも、これらは新築の場合何かが入っていますよね・・・
自分の家には欲しくないと思っていました。
古くなって替えるより、古くなって味が出るものを使用したい。
それに上記以外のもので作ると本当は高くないのです。
アルミ窓部分は3帖ほどの部屋でしたが私の車が入らないので一番に壊し、木枠の窓はそのまま残し外側に縦格子を打ち付けました 外壁は最後になるのでトタンを黒に塗りかけたものの届かず中途半端な黒が・・・ |
部屋を一つ取り払ったのでL字についていた上り框を外したら弱っていた土間が割れました・・・・・・・木の上り框の代わりにご近所にあった延べ段を頂きました |
駐車場ですがコンクリートは嫌だったので車が乗っても大丈夫な厚みのある木曾石を使うことに |
目地をわざと広く取りコケが這えるように。 奥は地元幡豆石の靴脱ぎ |
玄関前は解体される庭で靴脱ぎ石として使われていた大判の木曽石を貰い受け使用 贅沢にもほとんど埋めてしまいました |
2トンのユニック車で一杯の距離でした 電線も邪魔をしていました |
東側には板塀を新しく作りました 外壁は予算上既存のトタンに板を張っただけ |
仕上げはやはり樹木 狭い空間には背の高い樹型が空間に広がりを持たせてくれます 敷地が狭く配管も縦横無尽に走っていたため鉢の小さいモミジ でも樹高は7mはあります |
玄関戸はやはり痛みやすく古い物が見つからず大工さんが一枚ならあるということで片側戸に どうせ一枚しか開け閉めしないですしね でもそのおかげで塀との一体感が生まれました |
玄関土間部分は大きめの砂利で洗い出し、歩く部分は大判の中国レンガ どちらも現場での余りです・・・ |
ガラス戸が一枚になって暗くなるので上部に古いステンドグラスを大工さんが入れてくれました |
元々こんな風合いの家だったように木材が自然に変色していくのを待っています
そう、何も木だからって塗装をする必要はありません
綺麗な木色からグレーになり、黒くなっていく
ゆっくり待ちながら生活するのは楽しいものです
ゆっくり進むためこの仕事も一年では終わりませんでした
でも、直す時間に比べたらその後のここで過ごす時間はなんと長い事でしょう。
「待つ」ということ
なかなか大変ですがその分喜びも大きいです
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