植える樹木の決定、これも私の大好きな作業です。(庭に関する事なんでも好きなのですよね)
私の場合、プランを考えるのは頭の中で積み木、もしくはパズルをしている感じです。
図面に色々書き込むのではなくあくまでも頭の中で3Dで考えるという形です。
その空間に一番しっくりいくのはどのような素材でどのような形にしていくと収まりがいいのか。あっちをこうして、こっちをああして・・・とありとあらゆる可能性を頭の中でこねくり回します。
なので実際、図面を書くのも頭にあるものを目に見える形にして確認するという作業なのです。
そして図面が出来た時にはそのお宅の数年後の庭は私の頭の中には出来上がっています。
という訳で、実際の工事というのは頭の中にあるものを現実の形にしていく作業なのであまり迷う事はありません。
ですから植木畑では頭の中にある樹木に近い樹型を探し出すという作業になります。
頭の中にある樹木と実際にある樹木、これを照らし合わせるのは楽しいのですが以外と集中力がいります。
知りつくした?畑ですが一つの現場に使う樹木を探して何回もまわります。
その時はその現場に頭が集中しているので一回の畑散策で複数の現場の樹木を決めるということは私にはできません。
それくらい私の中での樹形選びは重要です。
そして、それにはこれからの季節がとても良いのです。
落葉樹の葉が落ちてそれぞれの樹型がはっきりみえるので探し物が見つけやすい・・・。
樹種によって樹型には特性があります。
例えば、モミジは成木になると基本的に枝が細かくたくさんでています。葉がなくてもとても美しい木が多いのです。それに引き換えソメイヨシノは枝が太く大さっぱな枝振りです・・。
ソメイヨシノ |
葉が落ちていても、というか落ちているからこそはっきり種類がわかります。
モミジ |
植物の好きなお施主さまからあの木は花がきれいだから植えて欲しいというご要望がたまにあります。
もちろん、その場所に育つ種類であればできるかぎりご要望に答えたいと思います。
だた、花がきれいという事よりも樹木に関しては幹肌がきれいとか樹型がきれいということをより考慮した方が良いと思います。
モクレンなどのように圧倒的に花の迫力があるものは別ですが、樹木の花の時期は短いので、それ以外の良さがあるほうが鑑賞していて楽しいのでは?
そして樹型や幹肌以外の大本命!?冬芽。
少し離れると樹種の判定がしにくい樹型や幹肌でも冬芽を見れば確実になんの樹木かわかります。
大きい芽から、小さい芽、丸いもの、尖っているもの、色だって違います・・・種類によって本当に千差万別です。
眠っている樹木も冬芽をみれば春のために準備をしていることがはっきりわかります。
冬は花がないなんて思わずに冬芽、見つめてみると楽しいですよ。
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