2012年9月20日木曜日

世界認識?

『動物と人間の世界認識』という本を読みました
同じ場所を動物や昆虫、人間が見ていても同じようには見えない(脳の構造的に)というような認識の違いについて書かれた本なのですがとても面白かった。


最初はほお〜こんな風に彼らには見えているんだと感心して読んでいましたが、考えてしまいました。
別の事。



猫が見ている世界とモンシロチョウが見ている世界は違い、人間はまた違います。
でも猫たちは猫の世界では共通の世界を見ていると思うのですが、人間は同じ人間という種でも見ている世界が違う場合が多いなあ・・・

こんなに見ている世界が色々あるのは人間だけではないか?

私は子供の時から変わっていると言われる事が多く、自分ではどこがどう変わっているのか全くわかりません。
何が?と聞いても明確な答えが帰ってきた試しがありません。



変わっているというのは、自分と見ている世界が違うという事ですよね。

誰でも幸せに暮らしたいと思っているはずです。
でもその幸せの形は人それぞれ違うと思います。

庭でも、季節の花が一杯咲いている庭が好きなひとや、禅寺の庭が好きなひと。
それぞれ間違っていません。
求めている世界が違うだけです。

私は子供の頃から生き物が好きです。
人間だけでなく色々な生き物が住む庭。
植物と、動物、昆虫たち。
色々な生き物によって成り立っている庭が好きです。



そしてそのような庭をじっくり作っていきたい。
仕事を広げ、たくさんの人を使って次々と庭をつくり有名になるのも良いでしょう。
それはその人の世界観です。
でも私は庭を通して同じ世界を見ている人たちと出会う事を楽しみながら丁寧な仕事をしていきたい。

コンビニとかに、どこそこ料理長監修とかいうお弁当やスィーツが売っていますが、あれはまさに世界観の違う人だといつも思います。
そりゃお金はたくさん入るかもしれないけど、自分のプロとしてのプライドは無いのか?仕事の充実より、お金を選んだんだな〜としみじみ。







もちろん地道に仕事をしていれば出来る仕事の量が決まってきます。
仕事の遅い私を快く(?)待ってくださっているお客様、その人たちの広い心あっての私の世界観ですが・・・・










2012年9月11日火曜日

GENIUS LOCIということ

私の屋号「GENIUS LOCI」
意味は何ですか?と聞かれます。
上手く即答できません・・・・



ところで終わった事なので書きますが、6月に京都で展覧会がありました。
「出会いのシミ展〜ある男の出会いから〜」という展覧会がART FORUM JARFOで開催されました。

簡単に言えば井田照一と交流があったアーティストが関わりや出会いを作品にするという企画でした
恐縮ですが私も参加させて頂きました。
しかし、井田さん関係以外に人には誰にも言わず、私の中ではひっそりと終わりました。

まあ、私が参加した事はさておき作品以外にも参加者全員が井田さんとの関わりについて文章も展示されました。


その中でTさんが書いた井田さんのとても印象的な言葉があります。

引用させてもらいます

「物がそこにあるのは空気の存在によるので物の周りの空気が描けたら物は自ずとそこに描けてるものです。 ものを描こうとするのではなくそこにある空気を見つめて描く事 (中略) 一日で見える人もあれば一生見えない人もいる・・・・」




良い絵、作品とは上手にリンゴが描けているという事ではなくその空気が感じられる事です。
非常に僭越ですが、私の「GENIUS LOCI」のコンセプトと同じ事ではないでしょうか。

その場の空気を感じ、感じた空気を形にしていく・・・・
私はそこで感じた空気(spirits)の濃度を上げる事が目標なのですけれど・・・。
それは建築、まわりの環境、そしてそこに住まう人たちの雰囲気を総合的に形にするでしょうか。

雨が落ちてきて水玉が美しかったのでぱちり


さて、今工事中のラッシーくんち。
GENIUS LOCIとなってくれるでしょうか。

お風呂場からアヒルさんを連れてきて・・・お子ちゃまと水遊び



2012年8月23日木曜日

蜂と蚊

仕事をしていると蜂に良く出会います

大抵の人は蜂を見ると目くじらを立てて駆除しようとしたり、ぎゃーっと逃げたり・・・
スズメバチなどは好戦的なので何もしなくても向かってくる事がありますが(特にこれからの季節)他のクマバチはもちろん、ミツバチでもアシナガバチでもこちらが巣を偶然さわったり、何か相手の嫌がる事をしない限り襲ってくる事はありません。

クマバチのオスなどは針さえ無いそうです
クマバチはハナバチとも言われるようにとても温厚で蜜がお好きな様子。

じっと観察していると一生懸命蜜を採取している姿はお尻がぷっくりして「クマのプーさん」に出てくる蜂だな〜としみじみ可愛い。


ミツバチだって我が家の蓮の花びらの中で「こんなに蜜がいっぱい」ってな様子で転がらんばかりに蜜を集めている姿も愛らしい。

アシナガバチはさすがに姿は可愛らしくも愛らしくもない様な気がしますが、それでも真夏の暑い時期に一生懸命幹の樹液を集めたりしているのをみると頑張って働いているな〜と感心します。

もちろん仕事柄、何度も蜂には刺されていますが、全て自分が気づかずうっかり蜂を怒らせてしまった結果です。

そんなに気になりません。

しかし、蚊は別。
彼らは私が何もしなくても「やった〜御馳走見っけ」と襲ってきます・・・・
長袖、長ズボンでもわずかに肌が出ていればそこをめがけ、ひどい時には服の上からでも容赦ありません。

蜂を見ても「ふ〜ん」という感じの私ですが、蚊の「ぷ〜〜ん」という羽音が聞こえたり、姿を目撃すると冗談無しに寒気がします。

蚊には非常に好かれる私。

以前から考えている事なのですが、私にとっては痛みで死ぬより、痒くて死ぬ方が辛いと思います。
痛いと哀しくなりますが、痒いと腹が立ってきます・・・
(あと、寒いと哀しいけど、暑いと腹が立ちます。哀しい感情の方がしっくりきます。皆さんどうですか??)

夏はよく我が家は蚊が多くて、どうしたら良いですか?とよく聞かれます。
はっきり言って蚊はどこでも多いです
そして彼らはしつこい。(蚊は脳みそがほとんどないので何も考えずにしつこく襲ってくるとNHKラジオの夏休み子供科学相談で教えてくれました 納得)

やっぱり蚊には「蚊取り線香」
玄関前に鎮座 同じものを3個は色々な場所に置いてあります


蚊よけのハーブとかキャンドルとかありますが、こんなに蚊を恐れている私の経験から言って蚊には「蚊取り線香」


蚊取りに虫除けスプレー。
夏の心の友。

仕事用にも同じデザインを持ち歩いています
また別の時にお話ししたいのですがA様邸に作ったコンポスト作業中


蚊取り線香が一番効きますが、火をつけた最初は煙が周りに漂っていないので虫除けで体を守る。
虫除けの効力が弱くなる頃には蚊取りの煙が私を守ってくれます。

夏って全然好きじゃない
暑いし、蚊は出るし、仕事の効率も下がる・・・
でも、好きじゃない夏があるから秋が嬉しいのですよね。

我が家でもツクツクボウシが鳴き出しました。
少しづつ秋は近づいています

今日は処暑。
「暑さが収まるころ」 のはずです













2012年8月14日火曜日

直して使う

私をご存知の人やブログを読んで下さっている方はご存知だと思いますが、私は好きなものとそうでないものがはっきりしています
流行とかではなく自分が好きかどうか。
気に入ったものは何年でも大切に使ったり着たりしています。

夏といえば日傘。
UVカット何%とか晴雨兼用とか色々出ていますが、日傘に関しては見た目の美しさを重要視している私です。

雨では使えない繊細なレース。
イメージは明治、大正の品の良い女性がさっと持つ様な・・・・


何年も前に解体されるお宅から持ってきた日傘が2本ありました

既に持ち手は直っています オリジナルは持ち手も繊細だったのですが、それは諦めます

どちらもかなりの年代物でした
黒いレースは色褪せてきていますが、傘も小さくとても上品。
気に入って使っていました。



もう1本は生地が絹で、古くなり既に穴が・・・
淡いピンクの絹の日傘、どんな人が持っていたのでしょう?
持ち手や柄の作りが繊細で美しいので使えずともずっと持っていました。



愛用していた黒の日傘、車のドアに挟んで持ち手がポキン・・・・
自分の大雑把さを悔やんでも後の祭り・・・

何とか使いたいと考えていたら、思い出しました
昔ながらの「洋傘の天野」さん
「傘とレインコート」と看板に書いてあり、信号待ちの時に気になっていたお店です

お盆休みでやっと時間が取れたので2本を持っていってみました。

すすっと見事な職人技で取っ手を取り替えてくれました
傘が貴重品だった時代を感じました

昔ながらの店内で、PCでテレビを・・・



絹の日傘も気に入った布地を持ってくれば直してくれるとの事。

市内には他にもささっと鼻緒をすげ替えてくれる下駄屋さんもあり、やはり古い下駄などを直してもらっています。
昔が残る良い街に住んでいるなと、とても幸せな気持ちになりました。




さて、どんな生地を持って行こうかしら









2012年8月12日日曜日

London olympics を見て思う事

オリンピック、見ていますか?

私は見ているというほど見ていないのですが、(夜はいつも通り寝ているので)今までのオリンピックの中では一番感動しています。

それはメダルを取るとかではなく、選手のモチベーションやその精神に感動しています。
それこそ世界で何番かという戦いをしている選手なので肉体的に優れているのはもちろんですが、ものすごい努力をしているはずです。

その選手達、競技後のインタビューでは「周りに支えられた」「皆さんのおかげです」と言います。
確かに周りの支えがなければ続けられないと思います。
でも、周りはその選手の人並みならぬ努力や前向きな姿勢に感銘してサポートしているのですよね。


それなのに決して自分が頑張ったからだととはいいません。
謙虚で、心が大きい。
アイルランドの一番の名所モハーの断崖

オリンピックは4年に一度きり。
4年に一度の目標に向かい続け集中し、向上しようとするその精神力の強さと意志の強さ。

個人的に自分との戦いで結果が出る競技が好きで、相手と対戦し勝つという競技はあまり興味は無かったのですが(他者と戦う事が苦手なのです)、今回じっくり見ていて思いました。
結局あのくらいのレベルになれば水泳だろうがレスリングだろうが、最終的には自分を信じる精神力の強さが大事なんだと・・・・

アイルランドで見つけた海藻


その強さに畏怖の念を抱きます。

私もそんな広く大きく、強く、そしておおらかな心が欲しいなぁとオリンピックを観戦しながら思っています。






2012年7月30日月曜日

美味しいワイン

半年ぶりに美容院に行ってきました
私はロングヘアーなのですが理由は美容院に行く回数が少なくても良いからです

現在行っているのはHPにも載せさせて頂いている静岡県湖西市のアールジーネさん
庭の様子のチェックもありますが、やはり腕が良いし、そうは見えないのに(すみません。がっついていないという意味です)仕事に対して常に研究熱心です。



私はゆるいくせ毛でふわふわした毛が顔にかかるとかゆいのでストレートパーマをかけています。
何しろロングなので6時間くらいはかかってしまいます
その長い間のオーナーのTさんとのお話が楽しい。

趣味人ですし、美味しいものが好きでワイン好きのTさん。
なので食べ物やアルコールの話で盛り上がります

彼に教えてもらった美味しい食材の数々・・・・(がんも美味しい)

先日はまたワインの話で盛り上がり、iPad(私のではありません)で彼の購入している美味しいワインショップの商品達を見ていたら、

「自然の味わいのワインを作りたい 可能な限り人間の介入の無いワインを作りたい」
「全てを自然のままに、その土地,環境だからこそ出来る唯一の味わいを」

良い言葉だと思いませんか?
私の目指す庭作りにも共通する目標です。

なんでもとても古い品種のブドウを使い、コルクも使用せず松脂のろうで固めてあるそうです

その上、最後に美味しく飲むコツとして

「果物の日か、花の日に飲んでください」

?????

これは?と聞くとおもむろに本を出してきたTさん

「種まきカレンダー」




農作物を作るのに太陽だけでなく、月や惑星などの天体の動きを観察して今日はどの作業が適しているかを示したカレンダーです。

 彼は今日が何の日かだけ見てワインを飲んでいい日かチェックしているそうです。

ワインはブドウから出来、天体のエネルギーを受ける「生きた飲み物」なので飲んで良い日と悪い日があるそう・・・・・

私自身はちょっと偏りがあるように感じ、完全に受け入れられる様な気はしませんが知識の一つとして読むには面白いかも・・・・・


私にとってはすごく高いワイン
もったいなくて飲めないかも・・・・・

アルス ヘリピンス という名前です









2012年7月24日火曜日

夏の仕事着

数年がかりで計画(?)していた庭づくりがはじまりました
現場はHPにも載せさせて頂いている岡崎市S様邸のお隣の家。
欧州建材さんのご両親の家です。(らっしーくんの家)

なんで数年がかりかというとご両親のお宅の住宅リフォームからはじまり、その別の隣地に欧州建材さんご自身のお自宅を造るという事から住宅関係が終わってからの庭工事なので年数がかかってしまいました。

話は変わりますが、夏の仕事着は本当にぴったりのものを探すのが大変です。
寒い時期なら重ね着をすれば良いのですが、夏場はなるべく少ない枚数が快適です。


女性の造園業の人がたまに男の人と変わらない格好で顔をじっくりみないと男だと思う姿で作業をしている姿を見かけますが、私は嫌です。(周りにはおっさんと呼ばれる私ですが・・・・)
チャラチャラした服を着るのはゴメンですが自分が着ていて気分が良く、しかも快適な服装で仕事をしたいのです。
譲れないのはしゃがんだ時にお尻が出ない事。

中々良いデザインが見つからなかった去年、偶然見つけた手芸の本に理想的なデザイン発見。
早速本を購入しましたが、なにせ学校の授業でもっとも苦手だったのが裁縫の私。


本と共にダブルガーゼの生地をもってらっしーくん家に持って行きました。
そう、欧州建材母Mさんは大の裁縫上手なのです


ささっと縫ってくださいました!
ガーゼも良いけど、夏はやっぱり「麻」でしょう!とイタリアンリネン、アイリッシュリネン、ベルギーリネンと3種類買い込み、次を思ったら、彼女の中の裁縫熱がどこかに飛んでいき洋服に変わらないまま一年が経ってしまいました。




実は庭のリフォームも本当はもっと早い時期には工事に入れるようになったのですが、私の他の工事の関係で遅くなりっぱなしでした。
やっと工事に入れた次の日、ご褒美か?ベルギーリネンとアイリッシュリネンは洋服に変わっていました

もったなくて仕事に着れないような仕上がりです。

左2枚がダブルガーゼ,右がリネン


しかもこの2枚、一晩で出来上がっているのです。
間違いなく私なら一ヶ月たってもできてません・・・

小躍りしていたら、Mさんのお母様と嫁のNさんが起きてきて「いいじゃ〜ん」
と私より先に試着。


去年より袖を少し長くしてもらいました

いきなり仕事着にしてしまうか悩み中ですが、着るのがとても楽しみです
近くにこんな裁縫上手なMさんがいて私は幸せものです