2021年12月12日日曜日

年末剪定

 年末の剪定業務に勤しんでおります。

大変心苦しいのですが、工事はお休み中です。

以前のブログでも書きましたが、剪定依頼はやはり年末に集中します。

毎年この時期に伺うお宅も多いです。

私は一年ぶりにそこの植物に再開するのですが、同じく去年の自分にも再開します。

なんで、去年の自分はこんなところ切っちゃったんだ?とか、そうそう来年はこの箇所を切り戻そうと思ってたんだとか去年の私に出会います。

不思議な感覚です。

ビナンカズラの実


剪定しているとどこをどのように切るんですか?と割合聞かれます。

そうすると、的確な答えが見つからず「適当です」とお答えするのですが、当たっているような当たってないような。


理想は見た瞬間にこの枝を切るとこの枝が伸びてそれからこっちが邪魔になるから次回はこっちを切ってと数年の樹形が思い描けることなのですが、そうなるのは稀で心のなかであーでもないこーでもないと悩みながら手を入れています。(ごくたまに神が降りてきてす〜っとわかるときもあるのですが)

そして、木々は人間と同じようにそれぞれ違いますし、その場所場所でそれぞれ必要な手入れは変わります。答えはあったとしても正解は一つではないのです。

なので凄く楽しいのですが、凄く難しい。

そんな心の葛藤を簡単に説明できないので「適当です」という答えしかできないのですが.....。

今年初暖炉で温まる茶々


本当は考えていますよ〜。














2021年11月9日火曜日

庭リフォーム

10月が空いてしまいました


雨が少なかった10月。

ブログを書く時間が取れませんでした

そうは読めないかもしれませんが文章を考えて書くため時間がかかります

けれどインスタグラム は写真がメインなので数日に一件はアップしようと頑張っています

少し前にインスタグラムに載せた画像です


インスタグラムやっていないお客様が多いようなので、簡単に説明?すると#(ハッシュタグ)の後に言葉を入れて投稿します。#ねこ #おかめいんこ というように

インスタグラム内で ねこ と検索すると#ねこ と投稿した私の写真が出てくるというシステムです。(実際はねこと検索しても何万件も投稿されているので見つからないことのほうが多いとおもいますけれど)

ですのでインスタグラムに投稿するのに#は必要なのですがその言葉を考えていたらこの頃のご依頼のほとんどが庭リフォームのお客様が多いと気が付きました。

新築の方も見えますが圧倒的に庭リフォームが多いです。

以前は新築のが多かったような気がします

しかもリフォームでも庭が整備されて10年以内という方が多いのです

7年目でのリフォームご依頼 施工前


5年以内のお宅も割と多いです!



主なリフォームの理由は新築時にほぼお任せで建築屋さん経由で作ってもらったけれどいざ落ち着いて庭をみると.....

庭を大事に思う方は住宅にはもちろん思い入れがあります。

なので新築時は住宅に全力投球しているので家が完成した際には庭にエネルギーが残っていません。住宅は考え抜いたけれど庭をお任せにしてしまった結果です。

自分たちのエネルギーが戻ってきてふと庭を見渡すと「自分たちの欲しい庭はこれじゃない..」と思われるそうなのです。


自分たちがこの住宅!と選んだ工務店さんなり、ハウスメーカーさんなら大丈夫と思われたのでしょう。

でも、残念ながら家を作るのは専門でも庭は専門ではありません。

住宅は本当に素敵なのに庭を拝見してこれは可哀想と思ってしまいます

しかも大抵見るからにお金が掛かっているのです!

5年以内でのリフォームご依頼 このアルミものすごく高いはず..
そして車通れないのにこのアプローチ必要ですか?


家や庭で気持ちよく暮らしたいと思うなら、

家を建てるときから庭の計画も入れて考える。

もし家でエネルギーを使い果たしそうなら庭はその時には作らないほうが良い。

と本当に思います。


いつもお客様にお伝えするのは住宅は完成していないと住めませんが庭は違います

住んでみてわかることもたくさんあります。

光の入り方だったり、意外な外からの目線だったり。

アプローチ変えながら庭も変えて行きます
現在進行中です



庭は焦らずゆっくりが良いのです














2021年9月5日日曜日

答えは森にある

 このところ雨が降ると数日降り続きますね

現場が止まるのは別として私には好ましい状態です。

偏頭痛持ちの私はどうも気圧が大きく動くのが駄目みたいです。

なので一日だけの雨降りだと頭が痛く一日寝ているだけで終わってしまいその日は存在しなかったようなものなのです。

けれども数日降り続くと気圧は低いままなのでそれはそれで頭は痛くなくなります。

よって事務仕事やブログの更新もできます


現在伺っている鈴鹿市 白子の海



新しい世界が広がるよう?です


元々インドア派の私

昔は時間の許す限り本を読んでいました。

年を取るにつれ本を読む時間も中々取れなくなり読む本も変わってきました。

昔は小説など好きだったのですが仕事をして自然と向き合って生活?していると小説よりも実生活のが面白いことが多い。

結果仕事をしていて疑問に思う植物や環境に関する本が多くなりました。

そして何よりひねくれ者の私は流行りものには近づきません。

養老孟司先生も然り。

バカの壁が大当たり?して読んでもないのに遠ざけていました。

けれど何かの拍子で読んでみたら面白い。

とても頭が良い方なので全てを理解するのはまだ無理なのですが、先生は虫取りが趣味で虫取りから日本の環境を考えておられます

この雨休みで読んでいたのが「養老孟司の幸福論 まち、ときどき森」

自分の仕事を少し肯定してもらった気がしました。

そして、私に仕事の依頼をしてくださる人が少なからずいる答えも書いてある気がしました。


いつかの夕焼け


そう。

先生のおっしゃるように都会の人は森にいきなさい。

答えは森にある

2005年に作れせて頂いたk様邸 毎年手を入れさせてもらっています



私が作りたいのは家の中にある森なのです。









2021年8月29日日曜日

オリンピック2020

今回のオリンピックの乗馬はものすごく楽しみでした

(一ヶ月も前の話ですみません)


 乗馬を始めて4年目

習い始めて初めてのオリンピック。

とても楽しみにしていました


そもそも乗馬がこんなに奥が深いとは思ってもいませんでした

週末ライダーということもあるでしょうが未だ初心者。

私が習っているのは馬場馬術といって障害物を飛び越えるとかではなくいかに馬を美しく動かすかという種目です。

特にこれを習いたいと思ったわけではなく(大体知りませんでした)一番近い乗馬クラブがたまたま馬場馬術専門のクラブだったのです

競技には簡単に言えば馬場馬術、障碍(飛ぶやつですね)があります


これはものすごく幸運でした。

日本では馬場馬術を専門とする乗馬クラブはほとんどありません。

それが最寄りクラブだったなんて!

クラブのイケメン マックくん


閑話休題


馬に乗ったことがなく馬場馬術をみるとその凄さは理解できないと思います

といいますか、今回もすごすぎて正直良くわかりませんでした...

凄いことは理解できますが自分にはどれもできないんで....

他の馬術も観戦しました。

そこでは姿勢が良いなとかバランスがいまいちだったとか思う自分。

わかった自分にびっくり。

しかし一番面白かったのは近代五種の乗馬です

5種類の競技を行うのですがその中に乗馬も入っています

乗馬専門の人たちじゃないので私がみても親近感がありました。


落馬する人。

馬が思った通りに動いてくれなくて焦る人。

落馬してもすぐ乗り、動いてくれない馬になんとか指示を出す姿。

頑張ってるな〜。さすがオリンピックに出るくらいの人だからメンタルが強いな〜

感心と共感。


そうなのです

何でもそうなのかもしれませんが技術だけでなくメンタルが弱いと馬には乗れません。

習いはじめは調教された馬ならスイスイ言うことを聞いてくれると思いこんでいましたが相手は人間より何倍も大きく自分の意志を持つ生き物です。

そして怖がり!

その時の気分次第で素直なときもあれば無視することも。

通常と違う音がすればびっくりもします。

馬は怖いと思ったら走って逃げる。

急に走り出そうとしたら止めなくてはいけません。

技術ももちろんですが「あっ」と思ったときに自分は怖がらずに落ち着いていなくてはいけないのです。


私はものすごい怖がりなので落ちてもないのに、急に馬がびっくりして走り出して落ちたらどうしようとか考えて怖くて仕方がなくなります。


オリンピックを観戦しながらこの人達も初めは私のような初心者だったんだ!

最初は怖かったんだ!

と自分に言い聞かせる日々です










2021年8月16日月曜日

HP更新いたしました


全国各地で雨が続き、被害に合われている方も、心配な日々を過ごしている方も多いと思います。

私も豪雨で家が全壊した経験があるので本当に雨は危険です。

自分のところは大丈夫とは思わないでください



注意はしつつも長雨の為在宅時間が飛躍的に伸びたためブログの更新が頻繁にできることには感謝です

何しろ一人でぜーんぶやっているので...


そして、一年ぶりにHPも更新いたしました

三重県 桑名市T様邸です


玄関を開けるとこの景色が現れるT様邸



よかったら御覧ください


まだ数日雨が降り続いていればもう少しHPの更新ができるかもしれません

 

2021年8月8日日曜日

メダカな夏

 暑いですね.....

毎年毎年暑さに拍車がかかっている気がします

一昨年までは夏の間自庭にはほとんど出なかった私。

...理由はズバリ「蚊」でした

とにかく蚊が嫌で嫌で。


ウツボカズラも虫取りように導入。可愛い


以前のブログにも書いた記憶があるのですが蜂より蚊のが嫌です。

蚊は向こうから寄ってくる!

蜂は寄ってきません。


ですが、あまりの蚊にこれではだめだと昨年からメダカを導入。

大型熱帯魚の餌!用のメダカを買い、なんとか10匹ほど冬を越しました。


ずっと以前にもトライしたことはあるのですがほとんど世話をしなかったのでいつの間にか全員天国へ....

その時は蚊にはボウフラを食べてもらうのだから餌なんていらないじゃん?

とそのまま放置。

浮草が繁茂しすぎておそらく酸素不足だったかと...

ごめんね。あのときのメダカさんたち。

トチカガミは浮揚性でした...浄化作用弱し


いつもメダカを上手に育てているお客様に聞いたところやはり餌やりが大事だとのこと。

師曰く、恐らくここなら子供も上手に育ってくれると思わないとメダカも子を産まないのでは。


納得できます


春になったら餌やりを頑張りました。

するとあれよあれよと子供が増えていきます

メダカの師であるお客様からも稚魚をたくさんいただきました。



ガガブタの浄化作用が素晴らしい


水の浄化にと浮遊性でない水草もすべての水鉢に導入。

水草を眺め、メダカを眺め。

恥ずかしながら初めて花を見ることができました


世間ではステイホームのおかげかメダカブームらしいですがうなずけます。

熱帯魚用の餌用メダカの親からでも真っ黒な子供が生まれたり、白い子供が生まれたり。

おとなになるのが早いので繁殖の楽しみがあります。

そして毎日お世話をしているとなついてくるのですね。



アサザは花が美しい


今年の春には2個の水鉢が今は10個に.....

これ以上はだめだと思いながら増やしてしまいそうで怖い







2021年8月3日火曜日

8月に入りました

 私はイギリスで石積みの資格を2008年に取得しています

その際に一緒に試験を受けた日本人は私を入れて4人。

日本人は初めてでした。

その後受ける人が徐々に増えて今は50人以上だそうです。


私が受験した理由は元々イギリス各地に残る石積みの補修、保全が目的の団体なので受験した石積みがその地に残るということがとても嬉しかった。


2月のブログに載せた箇所完成


牛に突撃されて壊れていなければまだ残っているはずです。

私はそんな目的でしたが、徐々に日本からの受験者も増えるにつれ今は試験会場で積んでまた壊すという方法になっています。

ドライストーンウォーリングアソシエーションジャパン(DSWAJ)という名で協会も作られ資格保有者で年一回ほど集まって飲み会?交流会?(今はできませんね)をする程度のゆるーい集まりだったのですが人数も増えれば色々な考え方の人が出てきます

本当は植物が育ってないので載せたくない...


もっとしっかりとした組織作りをするべきだとか言う感じで先日はじめての会議?が8月1日に浜松で行われました。

遠方の方はズーム参加で。


会社勤めができなくて自営業をやっている集まりが上手くまとまるかわかりません....。


特に思うのは石積みありきではないと言うことです。

2月のブログでも書いたのはこの協会でのことが念頭にありました。

イギリスに行って資格をとったのはすごい!と自分で思っている人が多少なりともいます。

正直すごいことではありません。

庭のリフォームに伴いクスに土留めが必要になりました


頑張れば取れるでしょう。




庭においてやはり大事なのはそこに石が、石積みが必要かどうかだと思います

当たり前ですが私はその空間に必要だと思えば提案しますし、必要ないと思えば提案しません。

私が作りたいのは石積みではなく、美しく調和の取れた、くつろぐ空間なのですから


植物が成長するのが楽しみです





2021年7月7日水曜日

言い訳のような......でも真実なんです

 6月が抜けてしまいました



例年より早い梅雨入りと言われながら雨はほとんど降らず。

仕事がはかどりました!

と言いたいところですが全然はかどっていません。




本当に有り難く、そして心苦しいのですが仕事の進むスピードと仕事の量が比例せず.....

そしてやっと梅雨らしい天気が続きそれに追い打ちがかかります。

ご依頼くださる方々には本当に感謝しています

そして待ってもらっていることに心苦しさを日々感じております。


頼んでも中々来てもらえない、忘れているんじゃない?


そんなことはありません

忘れっぽい私なので依頼されたものはすぐにパソコンと携帯に入れます。

毎日そのリストを見てどうしよう...と思うのです。


これくらいで完了するかな?というのは考えていますが想定通りに行く場合もあればいかない場合もあります。


以前にも書いた記憶があるのですが、依頼された以上手を抜くとか、忙しいから早く終わらせるということは絶対にしたくありません。


待たされたけど、私に頼んでよかったと思っていただける内容でないと納得行かないし、お客様にも顔向けできません。

工事にしろ、手入れにしろ、納得いくのが終了です。

満足感はとてもあります。



脚が触れ合ってます


しかし、依頼リストを考えると気持ちは焦りまくりです。


本当に休みなく働いています(弱小自営業者はほとんどそうだと思いますが)

言い訳っぽく聞こえますが、本当に依頼してくださっている方々すみません!!!

工事は基本依頼順です(内容によって若干前後することはあります)

それに例年の手入れ依頼が組み合わせられて行きます

大分前に依頼したと思われてもそれ以前から頼まれていることもあるのです。


覚えているけど、まだ無理なんですという状況が続き過ぎて胃が痛くなって来た...



ほんとうに、ほんとうに、すみません


覚えています











2021年5月20日木曜日

薬剤散布

私は一切消毒はしません。

 むかーしはしていた事もありました。
 HPには消毒やだって書いてあるので19年前には既にしてなかったようです。


 
オオヤマレンゲ このコントラスト!

消毒って言えば聞こえは良いのですが、農薬って聞けば?
 そう、消毒って農薬です。

 自分達にとって不利益な虫を殺すイメージがありますが全然違います。
 そこに住む全ての生き物を殺します。 
もちろん人間にも影響はあります。
 農薬の説明書みれば、完全防御で望めと書いてある事からも分かると思います。



 全ての生き物を殺すとどうなるか? 

 一旦は良くなったようにみえますが、全ての昆虫がいなくなった庭はどうなるのでしょう?
 しばらくすればまた所謂害虫はどこからか飛んできます。 

 そして、また農薬。 

 そして... 
繰り返しです 


 これって意味のある行為でしょうか?


 そこで、消毒を辞めて見ると。

 虫は葉を食べに来ます。
私の愛する植物を!庭を! 気持ちは焦ります。


 が、しばらくするとてんとう虫、カマキリ、蜘蛛、トカゲ、鳥たちがやって来て虫は減って行きます。 
(そんなのみんな苦手〜って言われると困りますが、彼らは人間に悪さはしませんし、農薬のような人間にも悪影響を与えるものではないのですよ) 


 虫によって丸裸になった植物は必ず復活します。(鉢植えは違います)
 そんな植物の力強さを見ていると勇気づけられるのは私だけなのでしょうか?

 消毒をやめて数年すれば生態系も落ち着いてきます 
そう特定の虫の大発生はなくなります 

もちろん虫がいなくなるわけではなりません。 
虫がいなくては花が咲いても交配を手伝ってくれる虫がいなくて困ります。
 鳥たちだって食事に困ります。


 

全ては繋がっているのです。 

 以前に消毒をお願いされていたお宅がありました。
 今では全く言われなくなったのでどうしたのかなあと思いつつも私からは聞きませんでした

 そしたら2年ほど前に近所の奥様に私が説明していたことが本当で今では消毒しなくて良くなったとお話してくださいました。

 以前は庭にいる犬たちのことが心配で消毒してもらっていたけどできることならしたくなかったとも。
 なんとも嬉しいことです 





 ただ、椿などにつくチャドクガのようなひどいカブレを引き起こすものは早めに対策が必要です。
 チャドクガも含めて昆虫はそんなに広範囲に移動しません。
 観察しているとその場所で蛹から蝶なり蛾になったのものは近い場所でまた卵を生むようです。 
チャドクガなどは抜け殻に残っている毛に触ってもかぶれるので冬の間に卵を取るのが最も効果的です。

 といっても私はチャドクガにカブレない体質なのですが..... 

バラ キフツゲート 清らかな香りが空から漂います



 肥料に関しても私は施肥はしないのですが(虫の話とリンクします)これはまた覚えていたらブログにアップしますね。

2021年4月18日日曜日

剪定の必要性

 

長い間庭に携わって来て思うのは庭は管理がとても大事だと言うことです。


玄関のモミジ ヤマモミジとハウチワカエデのミックスのようです



言うまでもなく植物は生きています

植えた植物は同じ姿ではなく一年草でない限り毎年成長していきます。

日の当たる方向へ伸びていきますがまっすぐ日の当たる場所に他の植物があれば避けて伸びていきます。

もちろん最初の植栽計画で3〜5年後にどうなるかを想定して植えていきます。

(なので私が植えると最初は少しさみしい感じに思われることもありますけど)

そして月日が経ち必要になってくるのが剪定です。

自然樹形の植木で剪定は必要?

ものすごく必要です。


実生のモミジ 切れ込みが深い



思うように成長してくれるのもあればそうでないものも(成長が他の植物より早すぎたり、逆に遅かったり)あり、人為的に植えたものであるのでそれぞれが共生していくように人間の手は必要です。

私の場合は年1回と年2回が多いです。

もちろん年間管理として3ヶ月ごとに伺う場合もありますけど。

大事なのは植物の成長状態をきちんと確認するということ。

今、何が必要か。逆に必要じゃないか。

どこで切るんですか?と聞かれることがあります。

なんと答えて良いのか上手く言えず、適当です。

といってしまうのですがこれから伸びて欲しい枝を残してそれを邪魔するであろう枝を払い、混みすぎた枝はやはり育つ姿を想像して減らす。

(残念ながら家の方が切るとほぼ100%切ってはいけない箇所で切ってあります...)



日本の里山でも人間の手が入ることによって保たれてきた自然です。

手が入らなくなり、ナラ枯れ病の蔓延、スギうやヒノキのような針葉樹が育ち過ぎた結果シカやクマのような動物たちは山では食べ物が見つけられなくなり里から降りてきているのだと思います。


話がそれましたが、適正な手入れは植物が気持ちよく育ち、それによって住まう人も気持ちよくなるのだと思います。

剪定と言ってもとにかく短くしてくれ!では植えた意味がありません。


理想はどこを切ったのかわからないけど、なんか全体にスッキリして木漏れ日が地面に届き、剪定された枝はたくさん荷台に乗っている。

剪定後に上手く全体に風が入るようになるとそれぞれの木々の枝先がサワサワと揺れます。

まるで植物たちが喜んでいるように思えます。


主庭のモミジとコナラ



今朝、自宅の中庭のモミジを剪定しつつ考えていました。


2021年4月3日土曜日

木々の芽吹きにわくわく    ん?

 今年はサクラの開花が観測史上最も早いそうです。

サクラの開花と言っても標準木はソメイヨシノ。

ソメイヨシノは全てが接木なので(クローンですね)同じ遺伝子です。

なので個人差なくそろって咲き始めます。

そのため開花予報がしやすいそうですね。

満開のソメイヨシノは美しいとは思いますが、個人的には面白みが欠けるような…

同じ樹木でも個性があり芽吹きがずれてくれる方が楽しい。


我が家のキブシ 可愛いね〜美しいね〜と思わず声掛けてます


そんな木々の芽吹きはこころが洗われる気がしてみています。


植っている場所により毎年早い遅いがあり…

毎日見ていても飽きません。



山で見つけたすみれ 


昔は秋が一番好きな季節でしたが春の芽吹きを見るのが楽しくて今は春のほうが好きになっちゃったかもと気がついた今年の春でした



HPにも載せさせている半田市のK様邸 春の剪定に伺いました
コナラの芽吹きは絶品です



春を感じると収穫する我が家のレモン達

そのままにしている世間では雑草!と言われる草たちとの相性は抜群です

なんとも愛らしい







2021年3月6日土曜日

my correction

何度も書いていますが、 私は植物が大好きです。

ものすごく気に入った植物はお嫁入りさせる(お客様の庭に植える)のが寂しくて手元に置いておきたい。

お客様の庭で可愛いがって貰えるなら良いじゃん?と思いそうですが、手入れに伺うのは年1回か2回が大抵。

…その植物の一番美しい姿が見れない!


と思っていたのですが、最近少し変わって来ました。


それはインスタのおかげ。

もちろん全てのお客様がインスタしている訳ではないのですが、先日も私の秘蔵?していた自然樹形の鹿児島紅梅をお嫁入りさせて頂いたお客様がインスタに咲き始めを載せてくださいました。

嫁に出した子の晴れ姿を見られ、その子が可愛がられている姿を実感出来る。

これなら私の大切な植物たちも嫁にだせられます。



こちらは梅「思いのまま」という品種


もちろんインスタグラムやっていないお宅でもmy correcitionがどうしても必要であれば植えます!

と思うのですが...?!








2021年2月2日火曜日

石積みと植栽

 去年から石工事が多く、現在も石積み中です。


イギリス砂岩
滑らず足ざわりが良いです


イギリスでも石積みの資格をとり、アイルランドの石積みワークショップに毎年行くくらい石は好きです。

石は一つとして同じ形のものはありません。

それを組み合わせて作り上げていく。

現在半分くらい?


どの大きさ、形を組み合わせるか美しさを考えながら、でも強度のことも考えて.....。

正直時間も手間もかかるし大変です。

でもそれだけの価値はあります。

自然が作り出した素材に勝るものはないでしょう。

天然素材の良いところは年数が立つにつれて味が出て来ることです。

ヨーロッパでみる建造物の荘厳さ、美しさは長い時間を経て作り出された石々の力です。

日本でも城郭や田舎の石積みなどのなんと美しいことか。

一方残念ながらコンクリートなどの人工素材は年数が経つと汚くなってしまう....


そんな美しい石ですが、やはり植物がそこに入ることによって美しさは増していきます。

みなさんが思い浮かべるイギリスの美しい風景や庭。

石、緑、色とりどりの花。

どれが欠けてもあの美しさは出来上がりません。

個人的には色とりどりの花が咲き乱れるイングリッシュガーデンより、イギリスやアイルランドの田舎で羊と緑と石積みの田園風景のほうが好きですけど....

それも、崩れた石積みの家や塀が美しく見えるのは周りが緑に囲まれているからです


植栽をして硬い風景が柔らかく変わって行くことを想像して石と向き合っています。





バーベナに厚霜 




2021年1月7日木曜日

山の人

 休みは今週いっぱい。

したがって今週は山の人。

廃材の大谷石は火に強いのでお昼ごはんに持ってきた餅を焼く

やりたい事。

1.本当はお盆休みにしたかったウメの剪定。

巨木が8本くらい。

せっかくウメがなっても背が高すぎて取れないのが悔しくて。

2.年末剪定でたまった剪定枝を堆肥山に混ぜ込む。

剪定枝は堆肥もして生まれ変わってもらいます。

3.太い枝は薪割り機で暖炉用に割る。

(その前に30cmくらいの長さにチェーンソーで切る)

4.秋に忙しくて出来なかった草刈り。

5.
山に生えている庭木になりそうな美人を畑に移植。


……。

全部は1週間では無理でしょ。

上げた順が優勢順位。


どこまで出来るのでしょうか?



自ら課した業務の途中で山をうろうろ。

ワクワクします。


私はイギリスでガーデンデザインを学びましたが、庭づくりの原点はこの山です。



子どもの頃父と日曜日に来てた山。

岡崎市の市の木は黒松ですが赤松しか生えてない山。

岡崎ではよく見るヤブツバキもありません。

どちらかというともう少し寒い地域の植生。

でも凄く寒い訳ではないのでもの凄く芳醇な植生。

リョウメンシダ

フユイチゴ


いつ観察しても新しい発見があります。

ヤマコウバシ 今回初めて発見


大工さんがシイタケ原木にする為にコナラを切ってくれるようになってますます植生が豊かになって来ています。






2021年1月1日金曜日

新年おめでとうございます

 2021年です。


今年はブログ頑張ろうと元旦から!

みなさまにとって良い年になりますように。



昨日のブログでも書きましたが昨年は本当に忙しく身体も頭もヘトヘトでした。

そんな中妄想壁のある私はふと考えました。

もし、今余命宣告を受けたら何する?

.....…。

やっぱり今までと変わらない毎日を送るなぁ。

庭仕事して猫と暮らし、馬に乗る。

そう。

嫌な事していないんですよね。

大好きな事をしている。

何か他にやりたい事を我慢している訳ではなく自分が心から楽しい事しかしてない。

庭を作ることも楽しいし、管理も大好き。

プランを考え、形にし、依頼してくださった方々の喜ぶ笑顔を見せてもらえる。


剪定をしているときに伺う庭たち。

気のおけない懐かしい友人に合うような気持ちになります。

久しぶり。元気だった?

調子は良さそうだね。

あなたはちょっと具合良くないかな?


そう。

私は生き物が大好き。


こんなに好きなことができるのもご依頼いただけるからです。

感謝しかありません。

本当に運がいいと思う自分。

時にはこんなに運がよくて大きな落とし穴があったらどうしよう...と思うくらいです。

落とし穴のないよう皆様に私に依頼してよかったと思える仕事を今年も一年楽しく頑張っていきます。





どうぞよろしくお願いいいたします