2011年5月29日日曜日

アファンの森

アファンの森に行ってきました。
正式名称は財団法人C.W.ニコル.アファンの森財団


この森を知ったのは去年のNHKラジオのC.W.ニコルさんのお話からです。

日本の自然に魅了されて住み始めたニコルさんでしたがその美しい自然が失われていく事に危機感を覚えて「100年後の森の為に今出来る事を」と活動をはじめたそうです。



私の仕事は庭をつくる事ですが、理想は自然な空間にすること・・・。
けれど庭は人間がつくる人工の自然です。
でも、出来る限り自然に近づきたいと思っています。
ここでいう自然とは手を入れないということではありません。

それでは自然とはなにか?




まず、私の場合は基本的に生き物が好きです。
特に植物です。
けれど植物は何も言いません。
なので何が植物にとっていいことかと理解する為には観察です。
観察していると太陽や空気、水はもちろんですが、植物が健やかに育つためには昆虫や野鳥など他の色々な生き物がいないとだめだとわかってきます。

色々な生き物がお互いに助け合って自然は成り立っています。




ミクロにみれば一見いい事をしたように感じる事でもマクロで見ればその守ろうとした生き物にも悪い影響が出て来る事がほとんどです。

人間は自然の恩恵の中で生かされているのだけどそれを忘れて来ているのではと考えていました。

仕事を始めた頃は植物と接するだけで良かったのですが人間欲が出てきます・・・。
もっと、もっと広い視野で庭をつくりたい・・・。

とは思いつつもやっぱりバラはきれいとかいって園芸品種も植えたくなるのが私です。

そんなジレンマを抱える中C.W.ニコルさんの話がラジオから流れてきました。
「おお。これだ!私の求めているものは!」

早速財団に寄付をし、会員になりました。
通常は年一回会員のみアファンの森をスタッフと一緒にまわる事ができます。



ですが今年は東日本大震災があった事で特別に事前に申し込みをすれば自由に散策できると言う連絡が届きました。

ちょうど、アファンの森のある長野県黒姫の先の新潟県妙高市に行く予定があったので申し込みをしたらOKとのこと。

今回のプロジェクトで初めての申込者だったそうです。



実際訪れた「アファンの森」
泣きたくなるほどそれは静かで美しい森でした。

2011年5月22日日曜日

グリーンピース

今はピースの季節です。

どうも世間ではスナップエンドウが幅を利かせているようですが、私はグリーンピースが好きです。

自家栽培のグリーンピースの美味しいこと。

朝日が昇るか昇らないかの時間に庭に出て、まだ完熟していない豆を莢から取り出してそのまま食べる。
口の中に甘さが広がります。

今取れるのはサンチュとグリーンピース、そしてフキ。
サンチュは冬前に知り合いの方から苗を頂いたので植えてみたら全くの無農薬なのですが、このとおり。



虫がほとんどつきません。

理由ははっきりしませんが今年は畑の草取りをしていないからかな?と考えています。
虫たちは飛行しながらまず視覚で自分の好みの植物を発見するそうです。

そのため色んな草が生えているうちの庭ではサンチュにはなかなか気がつかない様子。

カラスノエンドウもアブラムシが好きな草なので抜かずに残していたら毎年アブラムシだらけになるそら豆にもアブラムシがつきません。

やはり、混植はいいのかも・・・

という訳で夏野菜も雑草のなかに植えました。
今のところすこぶるいい感じです。

少なそうにみえるピースも莢からだすと結構あります


グリーンピースは豆ご飯ももちろん作りますが、一番美味しいと思う食べ方はこちらです。

木のスプーンですくって食べます

むいたばかりのグリーンピースを少量の塩とお酒と水で炊くだけ。
収穫してからすぐ作るので野菜たちは自分が採られたことに気がついていないんじゃないかと思います。
そして沸騰する直前に火を止めます。
あとは蓋をして冷めるまで置いておきます。



今、庭ではそら豆が少しづつぷっくりしてきています。

スーパーで野菜をほとんど買わない私。
カゴをのぞかれたら野菜嫌いと思われるかなと思います。

大好きなんですけどね。

2011年5月19日木曜日

スパニッシュビューティー

満開は過ぎてしまいましたがスパニッシュビューティーがきれいです



こちらはバラのブーケでご紹介した碧南市S様邸
去年の様子は↑でご確認ください

昨年の時点でバラが重いですぅといっていたので花後にパーゴラを作りました。

額縁の周りにバラが咲き乱れたらきれいだろうな・・・と思いつき、冬の誘引でパーゴラとフェンスでフレームのようにしてみました。




冬に想像した姿が半年後にあらわれます。
庭では焦っても無駄です。
植物がその地に根付き、季節を待つ。

少しづつ謙虚になれる気がします。

2011年5月10日火曜日

うれしい便り

昨日、偶然2件のお宅からメールが届きました

どちらも数年前にお庭を作らせて頂いたお施主様です。
庭の様子を教えてくれました。


そうそう、先週も様子をお知らせくださった方が2件。


とても優しい気持ちになります。

工事完了時点でお施主様に引き渡す庭。


それらが、健やかに成長してくれる事はもちろんうれしいのですが、お施主様からこの木に初めて花が咲いたとか、今年の調子はこうですと教えて頂くと、「ああ、本当に庭を大事にしてくれているのだ」と実感できます。

好きな事をしている私です。
それがこんなにたくさんの素敵なお施主様に恵まれています。


月並みですが本当に幸せです。

ありがとうございます。


事務所の北の庭です 最近お会いする人々に無理矢理渡しているフキたち

2011年5月2日月曜日

堀内公園

1日に打ち合わせで西尾市に行った帰りに安城市にある堀内公園に行ってきました。
大型連休中ですが、雨のせいでとてもすいていました。

2年ほど前から堀内公園の花壇の植栽設計をさせて頂いているのですが、いまとてもきれいに花が咲いているという連絡を受け見に行ったのです。




植える苗数は大体3万株。
通常、これくらいの数になると前もって苗の発注をするのですが、諸事情から今までは生産者のところにいって現状である苗を確認してから計画をつくるという、なかなか面倒な事をしていました。
冬の植栽も思うように数が揃わず、苦肉の策で半円状に色を入れています。
基本的に植え替えは年2回で個人邸ほどには管理の行き届かない場所です。
ローメインテナンスで丈夫な花苗。
使用できる植物は限られます。
簡単ですが難しい・・・


今までは土が悪くきれいに咲きそろわなかったのですが、徐々に土力がついて来ているようです。


やっと次回より現在の植栽が終わった時点で次回の苗の発注が出来るようになりました。
今までよりも美しくなるようにと静かに闘志を燃やしています。


この堀内公園。
とてもゆったりとした気持ちになる事ができます。
遊具に乗らない限りお金はかかりません。

仕事に行くとご近所の人々に愛されている事が実感できます。


行く事が出来る範囲の方、のんびりできますよ。
私のおすすめはバード舎の鳥さんたちです。