2025年1月4日土曜日

アイルランドとイギリス

 昨年は9月、10月とアイルランドとイギリスに行ったと前回のブログで書きました。

9月はアイルランドに行くと決めています。

これはコツコツ貯めたJALマイレージを使うので春くらいにはチケットを取っています(席が少ないので早く取らないといけない)

10月のイギリスは8月くらいに急遽決まりました。

遊びに?

いえいえ。

役員をしているDSWAJ主催のイギリス石積み試験の帯同者としてでした。

イギリスでの試験風景


9月にアイルランドで10月にイギリスは仕事の事を考えると厳しいと思ったのですが通訳が必要で行けるのが私しかいません...。

何とか仕事の段取りをつけて調整しました。(そのお陰で乗馬を3ヶ月近く休むことになりましたが)

総勢12名でした。

その帯同の大変さは置いといて、何年ぶりのイギリスだったでしょうか?

晴れて全員合格しました


イギリスもアイルランドもあまり変わらないような気でいましたが今回はその違いを実感しました。

そもそも人種が違う国々ですがアイルランドはイギリスに何百年と支配されていたのであまり変わらないように思いますよね。

アイルランドにはアイルランド語がありますが話せる人のが少ないのが現状ですし....


試験会場の場所の関係もありロンドンにはよらずマンチェスター空港へ降り立ち、滞在はイングランド北部。

田園地帯が広がります。




ほとんどの人がイギリスは初めてで、その美しい田園風景を見てイギリスの田舎って結構田舎ですね〜との感想が。

アイルランドに行っている私から見たらイギリスの田舎は田舎でも街だなあと思っていたのでちょっとびっくり。


そう、全てがアイルランドと比べて洗練されていました。

洗練という言葉より、人為的というのが正しいかもしれません。

上手く隠されているのだけれど、人の関わった匂いがする。


田舎でも車で1時間以内で街があり、買い物には困りません。

アイルランドでは1時間かけてもあるのはガソリンスタンドに付随するコンビニみたいな場所だけなんてざらです。(ここに住む人たちはどこで衣類買うんだ???と毎回思います)

自然も本当に太古から手付かずの風景で厳しいけれど神々しい。

そんなこと思うと思っていなかったので自分の中ではとても新鮮でした。

帰国後アイルランド人で友達のアランにその事を伝えたらイギリスでも手付かずの自然はあると思うけどそれはアイルランドみたいに街のすぐそばにあるのではなくもっと人里離れた場所に行かないといけないんじゃない?との返信が。


あ〜確かに。イギリスでもスコットランドしかもプロペラ機で行ったかなり北にあるアウターへブリディーズは確かにそうだったと思い出しました。(その時のブログはこちら

イギリスによく行っていた時はそんな場所を探していたなぁ。

アイルランドはわざわざ探さなくともそんな自然に囲まれています。

私にはとても合ってる。



でも、イギリスのガーセンセンター、ホームセンターの充実さは捨てがたい....




















2025年1月1日水曜日

2025 謹賀新年

 2025 新年明けましておめでとうございます


昨年の夏は暑さに負けて仕事を休み、9月にアイルランド、10月にイギリス。

そして年末剪定とブログをアップする暇もない年末でした。


関わった全ての人が笑顔になってくださるよう私も笑顔で一年を過ごしたいと思います。



本年もどうぞよろしくお願いします。



2024年10月1日火曜日

アイルランドの庭で

アイルランドから帰ってきました。

石積みのワークショップに参加するのが第一目的でその時期に行っていますが勿論それだけではなく、ガーデンや植生などを見て回るのも大事なことです。

毎回アイルランドの植物を見て思うのは花期が長く、大きいということです。


シュウメイギクも巨大


私がイギリスでガーデンデザインを学んでいた時もイギリスの花期は長かった。

夏の間中花が咲き乱れそれはそれは美しい。

イギリスもアイルランドもほぼ同じ緯度なので気候も似ています。(アイルランドのが若干厳しいか)

日本でいうところの春が向こうでは夏。

5月から9月いっぱいまで日本での春12度〜18度が続きます。

夏の間でも20度になればタンクトップという過ごしやすさ。

それは日本では暑さで花が終わってしまう様々な花が咲き続けるということなのです。

また日本では夏の間は花が休む種類だって咲き続けます。

ダリア、コレオプシス、ネペタ、トリトマ同時に開花



日本ではダリアは春と秋に咲きますが向こうではずっと咲いています。(日本では夏の暑さと湿度に負けて絶えてしまうことも多々あります)

わずかな花期のルリタマアザミ(エキノプス)だって秋まで咲き続けます。

アジサイだってずっと綺麗な色を保っています。

元気に咲き続ける植物をあげればキリがありません。

その上この気温が続くので植物はぐんぐん成長を続けます。

天候のおかげで努力なくても花は咲き続けるのです。



ルリタマアザミとススキ(日本では不可能な植栽)
背後にはヤツデと笹



春に浜名湖花博へ仕事で行きました。私はこういった場所や行われるイベントに興味がないので本当に何年ぶりだったでしょう。

そこで目にした春のボーダー花壇。

多くのお客様は感激していましたが、私には違和感しか感じませんでした。

多くの一年草やすぐ花が終わってしまう宿根草が沢山植えてあり、恐らく1週間単位で植え替えを行なっている花壇を見ても感動なんでできません。

その中で使い捨てられていく植物たち。

SDGsは完全に無視ですね。

これをデザインし維持している人たちが植物好きだと言えるのだろうか?と思ってしまいました。

アジサイアナベルとラベンダー


私はイギリスで庭の勉強をしました。

確かに最初は色とりどりの宿根草を沢山庭に植えました。

でも日本の気候ではイギリスみたいにはなりません。

どうすれば良いのか?

木を植え、日陰を作り、少しでも気温を下げることができればその下で育つ植物の種類が増えていきます。

そして日陰ができると家の中も気温が下がります。

それでもイギリス、アイルランドみたいには花が咲き乱れる姿は作れませんが季節ごとに庭のどこかで花が順番に咲いていく景色は作ることが可能になりました。

そもそも海外で咲き乱れる宿根草の多くは日本原産の植物です。

(ただ気候の違いで育ち方に差が出るので、日本で見るのと海外で見るのとでは別人くらいの差があります)

フジバカマも巨大、秋の風情は感じられませんよね


日本で庭を作るということは木を植え日陰を作ることがとても大事なのです。

今世間では雑木の庭なるものが流行っています。

私の庭もそう見えると思います。

でも私は「雑木の庭」を目指しているのではありません。

コナラ、モミジ、シデetc.確かにこのような樹木は大好きです。

でもそれだけではなくその下に育つ地被植物が私の中ではとても大事な位置を占めています。

庭の方角や周りの環境を考慮して樹木の配置を決め、その中でどうやってより多くの宿根草が育ち季節ごとにわずかな花の季節をたのしみ四季を感じる事ができるか。

花でなくとも美しい


日本には日本の風土にあった庭があると思います。

私がアイルランドで庭を作っていたら今のスタイルでは庭を作っていないと思います。

これが私の屋号「GENIUS LOCI」の精神









2024年8月28日水曜日

ラフが好き って...

 職人さんたちと話していると「自分は結構ラフな感じが好きなんだよね〜」

とか耳にします。

幸田町のO様邸 南面は道路ですが植栽で視線は気になりません


ラフって何?

何がラフ?

って聞けば「きっちりしてないって言うか、ラフな感じだよ。」

は?

全然わかりません....。

ラフな植え方ってのはてきとーな植え方???

構造物がラフって???

きっちり作っていないと使いにくいはずです。

きちんと作られているものは無駄がないし美しいと思います。

柱が曲がっていては危ない。

アプローチの地面がボコボコしてても歩きづらいですよね。

石積みだってきっちり積めていないと強度が弱くなり心配です。


何を思ってのラフなんでしょう。




それがご自分で作るDIYなら問題ありません。

DIY好きな方は自分で作ると言う行為が好きなのですよね?

DIYで作った庭、外構などSNSで見る機会がありますが、庭を作ることを職業にしている私から見ると仕上がりの美しさや使い勝手はあまり良くないとお思います。

しかし、私の家ではないし本人たちが気に入っているのなら全く問題ありませんし、工事の為に色々な道具を揃えて楽しむ姿は頭が下がります。


でも私なら自分で作るよりプロにお願いたいと思います。

「餅は餅屋」


そこでラフな仕上がりにされたら全然嬉しくありません。

こんなのだったら自分で出来たかも...ではなく頼んで良かったと思ってもらいたい。

HPの碧南市S様邸 もはや森です



ラフって何ですか?😆



2024年8月14日水曜日

暑いの苦手

 毎日暑いですね....。

前回のブログでも書きましたが現場はほぼ夏休み中。

体感温度50度ですよ


外仕事をしていますが暑いのは苦手です。

乗馬も1回暑さでキャンセルしてしまいました。

その後もやっぱり無理!と暑い間は休むと言いに乗馬クラブへ行ったら今から騎乗しようとしている会員さんが!

な、何故?

私は普段から外にいるので彼らより暑さになれていると思っていたのに....。

伺ってみると寒い方が苦手という事でした。

えええ。

こんな体温超えの暑さの中でも寒い方が嫌だという人いるんだ...。

私は寒い方は大丈夫。

そりゃ寒いけど動けば暖かくなる。

そう伝えたら相手は寒いと動けない。


う〜ん。

2種類いたんだ。

シンジラレナイ。


で、乗馬はというと先生がただ乗っているだけでも良いから乗った方が良いですよというので常歩のみで乗ることに。

乗馬は歩くのは常歩(なみあし)、少し早いのが速歩(はやあし)、駆けるのが駈歩(かけあし)と言います。


常歩さえも日陰の全くない馬場で長袖、ピッタリパンツ、手袋、膝までのブーツ、ヘルメット着用となれば暑い暑い。

私は空調服着て乗っていますが、他の人はなし。

本当にシンジラレナイ


去年まではお盆休みは入れるだけ予約し騎乗していましたが今年は長い休みなのにも関わらず相変わらず週1回しか乗っていません。

だって暑いんだもん。

今の日課は日中デスクワークをし夕方3時半くらいから山に出かけ植木畑、田んぼの草刈りをしています。


電柵の周りは何としても草刈りしないと


それも暑くて負けそうな気持ちになりますがなんとか歯を食いしばって?頑張っています。

3日ほど前からツクツクボーシが鳴き始めました。

早く涼しくなっておくれ〜





2024年7月31日水曜日

パリオリンピック メンタルについて思うこと

 信じられないくらいブログが空いていました.....

何をしていたのか。

もちろん仕事ですけど...。

今年の暑さがいつから始まったのかすでに覚えていませんが体温を超えるくらいの暑さになった先週からちょうど一つの現場のキリがついたので現場の仕事を少し控えています。

もちろん完全休業ではありませんがフルで働くのは無理です。

週の半分くらい現場に出て、残りの半分は図面作成などの事務作業をしています。

これから毎年の夏がこうなっていったら真剣に夏は仕事できなくなる気がします。


昨日手入れに伺っていたT様庭



オリンピックが始まりましたね。

オリンピックを観るというよりオリンピアンのメンタルに思いを馳せて過ごしています。

オリンピックに出ること自体すごいことですがそこでメダルを争うなんて想像しただけでメンタルの強さに感嘆します。

何かをやり遂げる、続けるにはまず第一にそのことが非常に好きでなければ続きません。

好きだから努力ができる。

でも好きだけではなく身体的な能力も伴わないとオリンピック選手にはなれません。

好きという気持ちと身体的な能力、それに加えて強靭な精神力が必要です。

挑戦者のがまだ楽なような気がします。

上を目指せば良いのですから。

トップに立ったら、それを狙う人しかいない。

昔のオリンピックでは日本の選手は良いところまで行ってもメンタルで負けていたように思います(個人的な意見です)

しかしパリオリンピックを観ているともうそんな日本人ではなく精神力の強さを持った素晴らしい人々が活躍しています。

あ〜世代が変わったなぁと感心しています。




HP施工例にアップしたい半田市H様

私は昔から誰かと戦うことが苦手です。

子供の頃、そして独立してまだ仕事の少なかった時は水泳をしていました。(毎日2キロ泳いでいたら筋肉モリモリになって服がキツくなってしまい、仕事も忙しくなってきたので辞めました)

私が今習っている乗馬もそうですけど、これは純粋に自分との戦いです。

自分に挑戦しその結果が相手との勝敗です。

相手と戦う種目なんて自分では絶対無理です。

自分との戦いだけでなく目の前の誰かと戦うなんてさらにプレッシャーがプラスされるではないですか...。


そんな競技をしている人ってどんな精神力なんだろ?

物凄く強い事だけはわかる。そんな人と友達になれるだろうか...(知り合うチャンスはありませんけど)


同じくアップしたい鈴鹿市M様








年齢によって同じ物を観ていても受ける感情は変わってくるんだな。

オリンピックは勝った負けたとかしか観ていなかった過去の自分を思い出します。

年をとるのは面白いと思いながらの観戦です。






2024年5月28日火曜日

庭の手入れ

 HP施工例にも載せさせていただいている三重県桑名市のT様邸に管理に伺いました。

庭をとても慈しんでくださり嬉しい限りです。

今はほとんどのお宅がそうですがT様も共働きで毎日忙しいお二人。

お子さんも3人みえるので私が見ていても忙しくて大変だな〜と思います。

そのため冬の数ヶ月を除き定期的に手入れに伺っています。

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HPに載せた時と思うとずいぶん成長したのがわかります(良かったら最上部のリンクでご覧ください)






しかし実は今回モミジを一本追加しました。真正面のモミジです。
ウメが大きく育つ予定が中々大きくならずぽっかりと空いていました。
モミジが欲しいと言われたのですがここに合う樹形が見つからず1年待っていただきました。

1年待っていただいたモミジはまさに以前からここにいるかのようでした。




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門扉を開けて入ると玄関までのアプローチ



お客様からもとても嬉しいLINEが届きました。

この仕事をしていて一番嬉しいのはこうやってお客様から喜んで頂けた時です。

さあこれからもがんばろ〜と思います。