2023年3月19日日曜日

職人気質とこだわり

 私は自分の現場では職人として働いています?

うまく伝わると良いのですが、ガーデンデザイナーではなくその前にデザイナーとして考えたことを職人として形にしているというか....。

ガーデンデザイナーが図面を書いて後は現場の職人さんに任せるという図式ではありません。

このことは確かHPに載せてあると思うのですが、建築と違い庭は生き物相手だし企画品というものが皆無です(外構なら既製品があると思いますけれど)

そのため図面書いて職人さんに後はよろしく!では細部は違って来ます。

細かいことは気にしない人もいるとは思いますが、私はもの凄く気になります。

なので自分に依頼された現場は必ず自分も施工します。ただ、一人でやっていたらいつ終わるかわからないし手伝ってくれる職人さんたちと一緒に働いています。

でも職人とは違うなあと感じることがありました。



たまに他の人の現場を手伝うことがあります。

ほとんどが剪定です。この場合は目の前にある植物を自分が思う一番美しい姿にしていくことが目標です。

これは楽しい。


しかし、昨年たまたま他の人のデザインした庭の施工を手伝う機会がありました。

最初は他の人の現場で楽しみにしていたのですが、実際入ってみたら.....。

色々なところが気になって気になってしまいました。

もちろんその方のデザインでお客様は気に入って依頼されているので何の問題はないのですが、私ならこうすると思うところがたくさん...

百舌鳥のハヤニエ 鈴鹿ではえび!


ここにこれが必要な理由は?とか思ってしまい職人に徹することが楽しくない。

本物?の職人さんなら心で思っても施工するでしょう。

別件で図面ができており施工をと言う話がありました。

全然興味が湧きません。

そこで気がつきました。


私は自分で考えたプランを形にすることが好きなだけなんだ!

自分の思い描いた風景にするために動き、人に任せてしまうとその形にならないのが嫌だから動いているんだ!


ヒトツバの新芽 くるくるで可愛い


もしかしたら私はこだわりが強いのかな?と思い数人に聞いてみました。

当たり前でしょ?

気がついて無かったの?


と言われました。


自分のことは気が付かないって本当ですね。






2023年2月12日日曜日

久々の再開

 私がinchbald  school of design  でガーデンデザインを学んだのは29年前!!!になります。

当時は携帯電話もなくインターネットもありませんでした。

パソコンだってほとんど普及しておらず今となってはどうやってこの学校を探したのかさえ忘れました...。

そのときに一緒に勉強し今でもイギリスに住みイタリア人の旦那さんと共同でVALLEVONAというお店を経営している友人が一時帰国したとの連絡が入りました。。

お母様の危篤で急遽帰国、そして残念なことに亡くなられたとの事。

2週間の予定を1ヶ月半に伸ばしあと10日間ほど日本にいるというので「たくさん笑って、たくさん泣こう!」と1泊2日で温泉旅行に行ってきました。

部屋から富士山


彼女は岐阜県出身なので今までも数回帰国した際に会っていますが一緒の旅行は初めてでした。

お互いの予定を確認したあと行き先は任せるとのことで、温かい場所で遠くなく温泉がある場所と絞り込んで私が勝手に予約。

狙い通り富士山に感動してくれました


あれこれ相談して決めなくて良いから楽でいい〜。

再開しこのことを話すと彼女もそう思ったらしい。(お互いの大雑把さを笑いました)

私が日本で感じている違和感が彼女といるとありません。

明るく写っていますがほぼ満月


職種は違えどずっと働き続けていることは同じ。

年も同じなので今のこと、これからのことしゃべり続けました。



ほぼ30年前にはこんな日がくるなんて想像もしていませんでした。

年を取るのは面白いなあとこの頃しみじみ思います。

2023年1月27日金曜日

仕事の様子、ブログ、インスタグラム

今まではブログは仕事以外のことを中心に書いてきました。

それは仕事以外のことを通して私が何を大切に思うかを感じてもらいたいからでした。

仕事を依頼するには施工した庭を気に入ってもらうのはもちろんですが、やはり人間としての相性が大事だと思います。

こんなことを考えて生活しているんだなあ、なんか共通点あるかも。と感じてくれた人と仕事をさせていただくのは私も居心地がよいし、より良い仕事につながると信じています 。

実際にご依頼してくださる方々は皆さん本当に気が合う人ばかりで感謝しかありません。

けれど、instagramも始めて簡単に投稿できるので日常のことはそちらの度合いが多くなってきています。

そのため、今年からブログでは仕事の様子も書いていくようにしたいと考えています。

(HPの施工例を更新する時間があまり取れないのでせめてブログでというのが本当のところです....)


インスタなんて見ないと言う方も多いかと思います。

ですが、自分は投稿しなくても登録するだけで読むことはできますし、登録は本名でなくてもOKなのでもし興味があれば覗いて見てください。(LINEより匿名性が高いかもしれませんね)


現在進行中の岐阜の庭 木曽石で駐車場作っています





2023年1月7日土曜日

2023 明けましておめでとうございます

新しい年が開けましたね。



年々新年という感覚が薄れていくのは事実ですが....。

お正月らしいことといえば元旦に親族で集まりおせちを食べたくらい????

2日には馬友さんとランチ、3日には初乗馬、4日からは自宅庭の剪定....。

休みが取れるときは乗馬と家のことするのでお正月気分はありません。


家の剪定は中庭のモチノキと主庭のコナラ。

基本的には家の植物はほとんど手をいれないのですが、モチノキは場所が限られているのと他の植物が日陰すぎるので毎年お正月に剪定しています。

コナラは2階の屋根を超す大きさになりこれまた他の植物の成長を妨げるほどになったので伐採。


伐採と言ってもコナラは切り戻したところから芽が吹くので安心です。

待ってるからね


通常お客様の庭で切り戻しをしたコナラは太い枝は薪用に残し、小枝は堆肥にします。

ただ、自宅の主庭は切った枝葉を出すのに家の中を通らないと行けないし、時間だってあるから細かく切って種類分けをして来年の薪用に仕分け。


太いものは本物?薪。


まだまだ作業は残っています...


細いものは最初の火起こしに使います。

順番に切ったり並べたりしているとコナラは本当に無駄がない木だなあと感心。


一年置いといたら堆肥化しちゃうかも


なんとなくマグロの解体ショーしている気持ちになってくる。(そういうの苦手なので見たことないですが)

枯れ葉は本当に最上の堆肥になるし、火起こしするば勢いよく燃える。

暖炉の暖かさは柔らかく心地よく、そしてお金は掛かりません(私の場合)

昔の人はこうやってコナラを愛し、山に植えてきたのだと思いながらの作業。

完全に乾いた薪と分けて


SDGsが世間では大きく叫ばれていますが昔の人はやってきたこと。






 

2022年12月29日木曜日

年末剪定 年間管理

 常に書いていますが、庭は作るよりも管理のほうが大事かもしれません。

それは庭は植物といった相手が生きているせいかと思います。


子供だって生むことより育てるほうが時間もかかるし大変ですよね。

有り難いことに新しく庭を作ること(リフォームを含めて)も継続してご依頼頂いておりますが、年末は剪定に重点をおいています。

それは冒頭に書いたように管理がとても大事だからです。

(年末に集中するのは植物には関係なく新年を気持ちよく迎えたいという気持ちからですけど)


剪定は私が作らせていただいた庭はもちろん、色々なご縁で剪定のみのお付き合いの庭も多々あります。

剪定のみの庭に関わらせていただいて一番思うのは私に変わって良かったと感じてもらえることです。

相手は短く、さっぱりすれば良いと思っているかもしれませんが私は違います。

なんだかよくわからないけど何か以前より良くなった?と思って欲しい。

管理する人間の手が変わり3年位すると植物の様子が変わってきます。

その様子を感じながらの手入れはとてもやりがいがあります。

たま〜に以前と思うと植物が落ち着いて来たけどなんでかね?と聞かれることがあります。

私は自信を持って?そのように剪定していますと答えます。

そう、ただ仕事として切るのでなく。人間も植物も気持ちよくなるようにと思いながら剪定しています。


私に縁あってかかわった人、植物すべてが気持ちよくなってほしい。

それが私が気持ちよくなること。


こちらはHP施工例桑名市T様邸

年間管理なので昨日は年末恒例の掃除に伺いました。

落ち葉を掃除しただけでもこんなに違います。

苔が生えていなければ植物のために落葉樹の落ち葉は残しておきたいのですが....


これはこれで森感があって好きなのですが



落ち葉を踏んでカサカサ音がするのが好き

森から町家風に?





庭が日々に暮らしにうるおいを与えてくれ、安らぎの場所であってほしいと思います。





2022年11月29日火曜日

庭の肥料は?

庭の植物に肥料は必要でしょうか?

庭が完成したときに聞かれることがあります

答えとしてはいわゆる「肥料」は要りませんね。

植木鉢に植えられた植物は土の量が限られているので肥料は必要になりますし、野菜のように半年間で収穫をするものも沢山の収量を望むのであれば必要になると思います。


施工例岡崎市K様 先日の様子

数年前に庭のリフォームをさせて頂いたH様(来年くらいにはHPの施工例
でご紹介できると思います)は家庭菜園というには広い畑を作っています。

自宅近くで牛糞を無料でくれる場所があるということで畑にはもちろん牛糞を入れていましたが、庭のリフォームが済み庭のためを想い牛糞を庭にマルチングされました。


半年か一年立つと庭の植物がぐんぐん成長。

剪定に伺って観察していると育ち方が不自然です....。

例えるなら筋肉増強剤でも飲んだような???

枝に柔らかさがないのです。

これが牛糞の力かぁ〜と感心しました。

お客様としては牛糞は土壌改良材の感覚(畑観点)だったようですが庭の植物からすると筋肉増強剤なみの威力です。

追加はしないでくださいとお願いしました。

植えていない千両がこんなに育っています



庭の植物は早くて年単位、5年、10年といったスパンで考えていくので肥料は必要ありません。ゆっくりゆっくり自然なスピードで大きくなるのが大事です。

庭の植物に与えるならバーク堆肥です。

これは土壌改良を目的に使うもので肥料ではありません。

私はこのバーク堆肥を使っています。


もちろん庭が落ち着き何年も経てば自庭の落ち葉が堆肥になってくれるのでこれも必要なくなります。



毎年新しい植物が芽吹いています


しかし、牛糞でもあれだけの効果があるのに化成肥料を施したらどんなになるんだろう...。

化成肥料を使い農薬を使い大きく育った野菜を食べる人間。

おそらく体内に残留しますね。


米作りを始めたお陰で今までより更にこのようなことに敏感になってきました。








 

2022年11月1日火曜日

田んぼ、その後

 以前のブログでも書きましたが田んぼの収穫が終わりました。

全部で4反あるのですが、そのうちの3反は穂が実り始めたときにイノシシに荒らされてしまい全滅。

こちらは電気柵を付けたあったのですが、迂闊なことに電池切れを確認し忘れたのです。

まあ自業自得ということでしょうか...。

その後また同じ過ちを繰り返さないように電池をソーラーに変えました。

残りの1反は(場所が離れています)金網が囲われているのでイノシシは問題なく。

収穫はコンバイン(刈り取り、脱穀、選別をしてくれます)を借りようと思っていたのですが貸主さんからコンバインが壊れたとの連絡がありました。

1反ならコンバインでなくバインダー(刈り取り、結束)でやろうと決定しました。

あ、もちろんバインダーも借り物です。


まだ余裕がある状態です


この場合はその後稲架掛け(はざかけ)をすることになります。

収穫当日動き始めたバインダーが上手く動かない事態が発生し。手刈りで続行。

20人工くらいかけて(2日)収穫出来たのはほぼ半分以下....。

どうなることかと暗くなっていたらやっとバインダーが治り完了。





機械の有り難さを実感しました。


稲架掛けの美しさ


稲架掛けで10日間ほど天日干しをしてハーベスター(脱穀機)で籾(もみ)の状態になりました。



機械は早いです!!!!

まだその後に籾摺りと作業をしてやっと玄米です。

米作るのって本当にたくさんの機械が必要です。

それも高額です。一つが壊れて代変わりしたら米作りをやめる家が多いのもわかります

(兼業農家では絶対元は取れません)


すべて初めての体験でしたが米作りの作業自体は楽しく全然苦はなかったです。

来年はこうしよう、ああしようと模索中です。


しかし、一番の問題は「時間がない」ことです

一緒に米作りをしてくれた欧州建材さんがマメに色々動いて下さって感謝!

私一人では絶対に時間がありませんでした。

会社員ならば休みは確定していますが自営業者は基本休みはありませんので止む無く、仕事を休む、乗馬をあきらめた日が数日あります....。


雨だと仕事も出来ない、田んぼも出来ない、乗馬も出来ない.....。

でも今日は久しぶりの雨なのでこうしてブログが書けるのですけれどね。