2012年2月5日日曜日

時がかかるから・・・

私は着物が好きです。
一時は現場に行かない日は必ず着ていたほど。


でも、例の集中豪雨で着物が一枚も残らず流されてから憑き物が落ちたように着物から離れていました。

それでも、何やかと着物を頂き、既に箪笥一竿には入りきらない状態に・・・
そして昨年からお茶とお香を習い始めたお陰でまた着物が短近になりました。

別に洋服で行っても問題ないのですがやはり所作が着物を前提としているので着物を着てお稽古をした方が覚えやすいのです。

以前の着物はアンティークの大胆な柄やあの独特の絹の感じが好きで古いものばかりでしたが、頂いた着物達はそりゃお古ですが、お稽古にぴったりのいわゆる色無地や小紋、紬など・・・
以前はこんな感じ



あれやこれやと合わせて着ていますが、どうしたって頂き物なので着物と帯が合わないことも多々あります。
新品の着物や帯などそうそう誂えられる訳がないのでオークションなどで中古着物や帯をチェックしています。

着ていく場所はお香とお茶なのでどうしてもそこに合ったものに目がいきます。
すると以前は大好きだった着物よりどうしても地味なものに目がいきます。
派手な柄の着物だと帯が難しい・・・
やっぱり着物は色無地かそれに近い柄が目立たないものを選び、帯で決めた方がかっこいい。

お茶で一緒の遊狐草舎のAちゃんは家業が西陣の織元さんだけあっていつも素敵な着こなしです。(良いものを着ているという事も大きいでしょうけど)


たまに年をとるのがやだな〜と耳にする事がありますが、私は違います。
若い子の着物も初々しいけれど、着物は年齢を重ねた方が似合うと思います。
しっとり感があるというか、絹の柔らかさと年齢なりの落ち着きが重なるというか・・・
(まあ、着慣れていないと一緒ですけども)

お香でたまにご一緒になる70歳代くらいのお茶の先生。
それはそれは粋に着物をお召しになっています。
とても美しく品があり、着物が既に体の一部のようです。
あの雰囲気は若い子には出せません。

樹木だってそうだと思います。
若木は勢いはあるけど趣が足りない。

その土地で風雪に耐え、時間を掛け、風情が醸し出されるようになる。


庭も人もそのように成長していきたいものです。

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