2016年7月13日水曜日

何が楽しいの?

前から思っています。

何故、ガーデンショウとかあるのでしょう?
私はガーデンショウとか、全く興味がありません。(やっぱりって思いますよね。私をご存知の方は)
20年も昔、イギリスのガーデンデザインの学校に行っている時はかの有名なチェルシーフラワーショウの会場から学校も近い事もあり、
行かなきゃっ!と息も荒く先生に言いました。
その時の先生の「意味ないと思うけど行きたかったらいけば?」とのシラけた様子に拍子抜けした記憶があります。


照手水密という食べられる身のなる花桃 食べやすいサイズです


でも、この仕事を続けていて今ではその時の先生の気持ちがよーく解ります。
その理由は、私の屋号にもしてある「GENIUS LOCI」にまさに繋がるのですが、ショウはショウであって、本当の「庭」ではないからです。

ショウは綺麗かもしれません。
でも、美しいでしょうか?
こういう遊び心いいですね



庭というものは、その風土、場所、土質、建築など諸要素が重なりあって初めて生まれるのだと思います。

そして、それらの条件から生まれた空間は年月を経てやっと本来の(私が依頼主が望んでいると想像している)姿に成長していき、美しい空間になるのだと感じます。

こう考えるとショウには何一つこれらがかぶりません。

第一、依頼主がいないじゃないですか?
依頼主と話し合って空間を作り上げていくのが庭作りの醍醐味だと思います。

完成した時、そして良いお付き合いをしながら年数が経ち心からの笑顔をもらえることが何よりの喜びだと日々感じています。

今、桑名市に通っています あまりに海が綺麗だったので走りながらパチリ


ガーデンショウに出展する時間とエネルギーがあったら目の前のお客様とじっくり本当の庭を作っていた方が楽しいのにね。









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