2011年10月5日水曜日

庭と生け花

先日、生まれて初めて生け花体験をしました。
京都の友人西尾さんが先生でした。


彼女の職業が花人とは知っていましたし、それこそ誰でも知っている様な場所のお花を生けている人です。
けれど仕事を通じて知り合った訳ではないので、会っても話をしたり飲んだりという関係でした。
彼女と久々に会う時間が取れそうだったのですが、その日はカナダ人女性にお花の教室をしないといけないとの返事。

夏に引っ越しをした彼女。
他の友人から良い家だよと聞いていたのでとっても見たい。
一緒にお花の教室に参加させてもらいました。







西尾さんもよくお花を生けているとちょっと庭もいじってと言われるそうですが、同じ植物を扱う仕事といっても庭と生け花は本当に立場が違うと実感しました。

庭での植物の扱いは自分の我を出さずにその場に適した植物を選ぶ事から始まります。
植物が気持ち良く育っていく事を見守る仕事です。
私としては植物の立場に立って、いかに植物が気持ち良いか、考える。
作りたい風景は頭にありますが、自分の好きな植物だけ選んでも美しい庭にはなりません。
環境をみて、作りたい景色を総合し、その中から適任者を捜し出します。
どれだけ自分の我を無くす事が出来るかが、気持ちよく美しい庭になる重要なポイントだと考えています。

生き物相手なので、思った通りにはいきません。
けれど、それが楽しい。


もっと知れば違ってくるのかも知れませんが、生け花はどれだけその瞬間に私情を入れられるかだと思います。
我を出さなくてはいけません。
今なら自分の感じる秋の景色をわずかな時間にわずかな空間に表現する・・・・




そして、それを見た人に秋を感じさせられるかが、花人の腕にかかっています。
アーティストです。

変わって私の仕事はゆっくりのんびり時間の経過や季節の移ろいを受け入れて見守る。
アーティストではありません。

花は思った通りに生けられませんでした。
西尾さん曰く、「みんな思い通りにならないのが嫌で習いにくるみたいやで」
私の感想は、思い通りにならなくていいや・・我を出すのは疲れる・・・

4 件のコメント:

  1. いつも自分を出してるからじゃないのかな?
    どれがseikoの作品なの〜?

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  2. そうなのでしょうか?
    私の中ではなるべく自分を出さないように生きているつもりでありますが・・・
    植物のように我を無くして、風の吹くままに生きるのが目標であります。

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  3. こんにちはお久しぶりです!
    どれだけ自分の我を無くすことができるか

    この言葉、今の私にとってすごく必要な言葉でした。。

    やっぱり杉浦さんはすてきですねー☆

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  4. そんな事いってくれるのは加藤さんだけです。
    照れちゃいます。

    ところで日曜日に、ピッピに会いにいってきます。
    可愛い写真がとれたら送りますね。

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