2010年4月28日水曜日

新学期

先週の土曜日から今年の講座がスタートしました。
去年度で9年間勤めてきた岡崎市の市民講座ガーデニングが満期終了したのですが、有り難いことに講座を続けたいという方が多数見えたので、今年度からは自主講座というものにすべて変わりました。


昨年度までは岡崎市が私の講師料を出して講座を希望する方は教材費だけを払うという定期講座と定期講座の定員オーバーや継続して習いたいという方々の集まりである自主講座という講座を持っていました。この自主講座は講師料も負担することになります。
午前、午後あわせて40人以上の方が講座を受けてくださっています。

ただ、教室代は市が無料で貸してくれます。

講座は年10回、一回2時間です。

始めた当初は毎月が来るのが気が重たかったものです。
あまり思われないのですが、実は私は人見知りで社交的な人間ではないので人前で話すということが負担だったのです・・・。

でも今年で10年目。
人前で話すことにも徐々になれ、何よりも毎月新しいことを生徒さんに教えていかなければ行けないのですから自分も日々勉強できます。

本当にありがたいことです。

今年度は締め切りですが来年希望の方はいかがでしょうか?
年会費は教材費込みでは一人¥13,000です。

そして今日は岡崎市立看護専門学校の授業もスタートします。
こちらはほとんどが高校卒業したばかりの看護士さんの卵たち。

自主講座と違い、植物に興味の無い子たちだっています。
この生徒さんたちが将来、少しでももの言わない生き物たちに気配りができるような看護士さんになってくれるような授業ができたらと思っています。

2010年4月22日木曜日

ソウヘンバラ

定期的に手入れに伺っているお宅で咲き始めたソウヘンバラです。


画像では判断しにくいのですがナニワイバラと似ていますが花弁の広がりかたが違います。
ナニワイバラと比べるとややカップ咲きでおしべが多いようです。


かなり珍しい品種のようですが、とてもとても丈夫です。

昨年の台風でかなりのダメージを受けましたが、今年の冬に誘引し直したら元気に咲き始めてくれました。

2010年4月15日木曜日

春の花木

春は芽吹きとともに花のきれいな花木の季節でもあります。




秘かに椿が好きです。といってもあまりお客様の庭に植えることはありません。それは良い樹型の椿が中々ないこと、移植した後、その場所に根付くのに時間がかかること、椿が好きな環境が少ないなど、色々な理由からです。常緑樹木は日光が好きというイメージがありますが椿は半日陰くらいのが調子がいいようです。これは私の事務所に植えたクロツバキ。ヤブツバキと比べるととても花色が濃い種類です。椿は花がぽたっと落ちてしまうので嫌われる方も見えるのですが、私は椿の株元に花が落ちているのを見ることが好きです。なんとも艶っぽい姿だと感じます。





こちらはカラタネオガタマ。丈夫で庭でも使いやすい常緑樹です。とても品のある花色で見ているだけでこころが優しくなってゆく気がします。カラタネオガタマの良い点はこれだけではありません。香りも素晴らしいのです。北風が東風に変わる頃に咲き始めるこの樹木は、風の吹く向きを考えて植えると通る人をとても幸福な気分にしてくれます。








本当に普通の風景なのですが、この場所は私のお気に入りです。何が良いかと言えば山が近く、まるで手に触れることができるような距離で全体が見渡せるからです。年間を通して楽しみにしている場所です。芽吹く前の木々は少しづつ暖かくなるにつれグレイだった枝先をほんのり赤く染めてゆきます。ソメイヨシノもきれいだけど、個人的には山に咲く山桜に風情を感じます。






そしてヤマザクラの咲き始める頃には地際ではヤマツツジも咲き始めます。冬は日があたり夏は日陰になる場所がお好みです。ピンクの花は苦手なのですが、やはり天然に作り出された色はピンクでもきれいです。正確にはピンクという感じの色ではないですけど・・・。


庭でもその場所に適した植物を植えること。
これが庭が最短で美しなることです。
庭の持ち主も管理が楽になります。
そしてそれは人間にも植物にもストレスが少なくお互いが幸せになれることなのでは?

2010年4月9日金曜日

山の幸

山の幸の美味しい季節です。
タケノコ、つくし、そしてコゴミ。
どれも山で採ってきました。

この季節になると毎年大釜が欲しくなります。

タケノコ、つくしはよほど広い庭というか、野原があるようなお宅でないと困りますがコゴミはクサソテツといって庭でも使うことが出来る山野草です。

その名の通りソテツのような葉がでてきますがもっと小型で色も優しい黄緑色で柔らかなシダ植物です。

シダ植物は日本ではあまり注目されませんが、イギリスではよく使われております。
綺麗な色の花もシダのような葉の形、色が美しい植物があってこそ映えるのです。

イギリスの庭で花以外の植物に目を向けてみると、同じ花なのに日本でみるより綺麗に見える理由がわかるかもしれませんね。

2010年4月5日月曜日

早春の庭


手入れに伺ってきました。

過去に私のHPで施工例、WHAT'S NEW(最近の話題17)でも登場している岡崎市K様邸です。
今年で5年目に入りました。

公園のように色とりどりの一年草で季節を感じる場所ではなく、季節ごとに姿を変えて楽しませてくれます。
現在、落葉樹は芽吹き前で庭には日が差し込みます。
最近の話題17で写した場所とほぼ同じ場所ですが、まだ落葉樹、宿根草は芽吹き前です。
今咲いているのはツルニチニチソウ。今は主役のこの花も他の地披類が芽吹いてくるとすっかり目立たなくなります。

早春に出てくる雑草(?)はこの時期だけに芽を出し、花を咲かせます。
そして春本番には姿を消してしまいます。
雑草と言うにはあまりにも可憐な植物が多いので全てを抜き取らず少しだけは残してきました。
ホトケノザ、ヒメオドリコソウ、オオイヌノフグリはとても好きです。
カラスノエンドウは本当に少しならきれい。

可哀想だけど抜いてしまうのはズズメノカタビラ。これは春だけではなくいつも這えてくるからです。

雑草と言っても全てには名前がついていますし、どんな草が這えているかでその場所の地質もある程度わかります。
名前を覚え、それぞれの性質を知れば余分な労力は使わなくてもいいのですけどね・・・。